第二百五十〇話『第二ステージクリア』
「そうね、弓道の的よりは小さいわね!でもだからこそ楽しいわ!」
と大弓のエリカが微笑んだ。
「さて、次は私達ね!」
とサラが言った。
僕達は、エリカたちの戦いを見ながらも、すでにサラから見て一番左の『ダークウィザード』をサラが、一番右を僕が倒していた。
「残り一体ね!早くしないとエリカちゃん達に置いて行かれちゃう!」
と、サラが言う。
そう、負けるのは嫌なのだ。
エリカたちの凄い技を見ても怖気づいたりするサラではなく
逆に楽しそうにしている。
「よし!行こうっ!」
とサラが言って走る。
『雷迅 - ライトニング』
バチィィ、バチィィィィィィ。
そう言ってサラは、電撃のスキルを発動した。
格闘家の靴の方に付いているスキル『雷迅 - ライトニング』を。
『ファイヤーショット』
と一方『ダークウィザード』が炎の玉を発生させる魔法を唱えていた。
サラの方をターゲットにしている。
そこに、電撃を纏い、地面を蹴りあげて高速で走り、サラが『ダークウィザード』に近づいた。
「それ、発動するの時間かかっちゃうよね!」
と、『ダークウィザード』が魔法を出し切る前に、超接近したさらが、電撃を纏ったまま、回転蹴りを放った。
そう、魔法の発動に掛かる時間より速く、近づいて、そのまま攻撃を与えた。
距離が離れていても、『ファイヤーショット』を3つ同時にかわし、近づけば発動よりも速く攻撃してくるサラ。
『ダークウィザード』サイドからみたら、かなり厄介な敵だな・・・と思った。
「よし!」
とサラが言う。
バチィ、バチィィィィィ『ダークウィザード』を吹き飛ばしたあとも電撃がまだ少し残っている。
そして、僕らの方を見て、ニコッと笑った。
「やっぱり、サラちゃんの動きは美しい・・・」
と、先ほど凄まじい矢を放ったエリカが呟く。
「たしかに、凄いな・・・」
と普通弓のサヤカが言う。
「おねぇーさまは渡しませんが、なかなか凄いです!」
とアスカが言った。
「ありがとう!なんとか追いついたね!」
とサラが笑う。
僕たちはそれぞれのやりかたで、『ダークウィザード』三体をやっつけた。
僕らは近距離戦で一体ずつ倒すやり方。
エリカたちは、引きつけて、一気に三体倒すやり方。
「次はどんなモンスターがでるかな?『ダークウィザードジュニア』、『ダークウィザード』と続いたから、キングウィザード?」
とサラが笑う。
「お、大分わかってきたね!それはありそう!」
と僕が言う。
「あ、たしかに出てきそうですね!」
と奈緒子も言う。
「え?ほんと??」
と、嬉しそうに微笑むサラ。
彼女もだいぶRPGがわかってきてるのだった。
そう、ここはC級英雄ランク戦、なんだかんだでサラもRPGの経験を積んできてる。
「よし見えてきたね!次のステージで決着をつけよう!」
と僕が行って、次の第三ステージに進んだ。





