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第二百四十五話『アレ』

「どうやら、彼女にはなにか狙いがあるみたいだね・・・一番端の『ダークウィザード』だけを誘い込んでるみたいだ・・・」

と僕が推測する。

そう、誘いこんで一気に攻撃するつもりなのではないだろうか・・・、と思っていると。


「グゥゥゥゥゥゥ」

とこちらの、『ダークウィザード』が動き出した。


「さて、こっちも戦闘開始だね!」

とサラが笑った。


「そうだね、今回はどうする?」

と僕が聞く。


前回の『ダークウィザードジュニア』三体の時の作戦はサラがいい感じに突っ込んでいくのに皆が合わせる。というものだった。


「そうだねー、そんなにアスカちゃんのこと、凄い凄いって言われると、私もやってみたいよね!魔法をひきつけるの!」

とサラが笑った。


流石の負けず嫌いだった。

そうやってドンドン学習していくのがサラのやり方なのだな、と思う。さっきも負けず嫌いを発動してアスカが使っていた、ハンドスプリングを使って『ファイヤーショット』を避けていた。


「なるほど!」

と僕が笑う。


気持ちいいぐらいの、サラの負けず嫌いっぷりが清々しかった。

この向上心のおかげで僕達もここまでこれている感じがする。

負けず嫌いと、楽しむ心。

これがサラの凄いところだ。


「でもアスカみたいに、弓がないから、攻撃して引きつけにくいか・・・」

と、僕が言う。


『C級英雄ランク戦』第二ラウンドの対戦相手の弓矢チームの籠手弓矢のアスカは、両手をフリーにしながらの体術プラス、籠手弓矢による遠隔攻撃によって、敵視をうまく集めていた。


「ジュン、アレかして!アレ!」

とサラが言う。


「え?アレ?アレってなに??」

と僕が言う。


「これじゃないですか?」

と、奈緒子がアイテムを実現化する。

奈緒子とサラは心で通じているのか、すぐ思い付いたらしい。奈緒子はサラにそれを見せる。


「そう、それ!奈緒子ちゃん、あのあたりに投げて!」

とサラが言いながら走っていく。


アレはこれだったらしい、よくわかったね、このヒントで・・・と僕は思ったが、僕のカンが悪いだけな気もしないでもない・・・。 

と思っていると・・・


「わかりました!」

と言って、奈緒子がアレを投げた。


「『爆竹』!!」

と僕が言う。


そう、それは以前使った。敵視を集めるためのアイテム『爆竹』大きな音を出して、モンスターの視線を集中させる。

それを奈緒子は、サラが指差したあたりに向かって投げた。


「そそそ!」

と、サラが言いながら、走りながら言う。

サラは『爆竹』の先にたって、『ダークウィザード』達の敵視を一手にひきつけるつもりのようだ。


「よし、到着!」

両手を上げながら、シュタッと着地して、サラは奈緒子が投げた『爆竹』の当たりに到着した。


「よし、準備完了」

と言いながら、サラは構えて、『ダークウィザード』三体の方を向く。


「さて!かかってきなさい!」

と、サラが満面の笑みで言った。

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