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第二百四十二話『アスカの実力』

『二張弓矢 - デュアルアロー』

と、アスカがスキルを発動させると、左腕にも『籠手弓矢 - アローガントレット』が現れた。


「よしよし、これこれ、これですよー!」

と、アスカは両手の『籠手弓矢 - アローガントレット』を見て微笑む。


そして、パシュッパシュッっと大きく広げた両方の腕から、矢が放たれた。

そう、アスカは弓を両手に発生させて2体同時に攻撃をしたのだ。

今までは三体の敵に対して一本の矢で引きつけていた、それが二本になってかなり効率があがった。


「うん、これで楽になった!」

とアスカが微笑んだ。


「あ、すごい!サラちゃんの『二刀流 - デュアルソード』みたいなやつだ!」

とサラがアスカのスキル『二張弓矢 - デュアルアロー』を見て喜ぶ。


「そうだね、弓矢は普通両手を使うから二刀流ってないんだけど、彼女のは『籠手弓矢 - アローガントレット』で片手撃ちできる、簡易弓矢だから、両手で使えるんだね!おもしろい!」

と僕が言う。


そう、弓は左手で弓を持ち、右手で矢を持ち、弦を引っ張って、離して矢を飛ばすのものだ。

しかし、彼女の『籠手弓矢 - アローガントレット』は籠手についた、機械式の弓矢で、手元のスイッチを押すことで打てるので片手で扱える。そのため両手に装着することが出来るのだ。


「ふっふっふ、どうだーすごいだろー!ジュン!」

と、アスカが僕に対して自慢気に言った。

なぜかライバル意識を持たれているぼくだった。

おねぇーさまはわたさない!という言葉も耳に入ってきた。


「こら、自分の戦いに集中しろ、アスカ!やられるぞ!!」

と、サヤカが注意した。


「そうでした!!」

と言いながら、『ファイヤーショット』を丁寧にハンドスプリングしながら避けるアスカ。


そして、両方の腕からパシュパシュッっと矢を放って

全部の『ダークウィザード』に攻撃を当てていた。

そして、敵視を一手に集めていた。


「一人で敵視を集める胆力もすごいし、両腕で器用に的に矢を当ててるのも凄いんだよなー、あれ簡単じゃないよ!」

と僕は言った。


ハンドスプリングで的になりにくくしつつ、そのまま着地と同時に反撃に移れるというのもなかなか出来るものじゃない。彼女の身体能力の上になりたってるコンピプレーだ。


「あ、ジュンわかってるじゃない!」

と、アスカがえっへん!と満面の笑みを浮かべた。


「アスカ集中しなさい!とはいえよくやった!」

と言いながらサヤカは弓を構える。


「私もスキルを使おう」

サヤカがそう言うとサヤカの普通弓に光が発生した。


「サヤねぇさま!!」

と言いながら、そのスキルの内容をよく知っているのだろう。その合図を元に、アスカは大きく後ろに下がった。


「よし、いいぞ!アスカ!」

と、サヤカが、大きく避けたアスカに対して言った。


『五月雨矢 - サミダレ』


と、サヤカはスキルを発動させて空に向かって、弓矢を向けた。

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