表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
222/368

第二百二十話『武器破壊技』

「いや、『鬼神の籠手』があってもそんな動きが出来るわけじゃないからね」

と僕が笑う。


間違いなく彼女の実力だった。

習ってもいない、『ソードブレイク』も普通に使いこなしていた。


「よっし!まずは一体ね!!」

と、サラはバックステップで僕達のもとに戻ってニッコリと笑った。


「で、ジュン!『ソードブレイク』ってなに・・・?」

とサラが僕に聞く。

しっかりと僕の言葉を聞いていたらしい。


「剣を破壊することだよ!」

と僕がざっくりと説明する。


「あはは!そのままだね!さすがにソードとブレイクはわかるわよ!ソードは剣でブレイクは爆発・・・?」

と、サラが自信なさそうに言う。


あんまりわかっていなかった!

 

「爆発はエクスプロージョンだね。ブレイクは破壊とかだよ、つまり武器破壊技!」

と、僕がサラに言う。

よく考えると、そのまま日本語に直しただけという気もするけど。


「武器破壊技なら武器破壊技っていってくれたらいいのに!!」

と、プンプンしながらサラが言う。

武器破壊技ならなんとなく理解できるらしかった。


「で、それは何?」

と、サラが聞く。

そう、話がまったく進んでいなかった。

本題に入るように促された。


「うん、さっきのサラみたいに、武器を持っているところをうまく攻撃したりすると、武器が壊れたり、飛んで行ったりしちゃうんだ!」

「ほうほう」

と、僕の説明に頷くサラ。


さっきは『リザードマン』が剣を持っている左腕目掛けて、サラが『雷迅 - ライトニング』を纏った蹴りを放った。

その衝撃で、『リザードマン』は剣を離して落としてしまったのだ。


「すると、相手の攻撃がかなり弱くなるので、めちゃくちゃ有利になるんだよ!」

「確かに!今かなり有利だった!!」

とサラが言う。


そう、武器をもっていない、盾だけをもったモンスターになってしまった『リザードマン』は大分弱くなってしまったといえる。


「普通はそんな簡単に出来る技じゃないんだけどね!」

「へー!」

と、僕の説明にそうなのかな??という顔をしているサラ。


「武器を持っている手って、すごく高速で動く的ってことだしね。『マニュアル操作』をかなり使いこなしてないと難しいと思う」

と、僕が言う。

そんなに頻繁に見れる技ではないと思う。

かなり有利になってしまうから、当たり判定も厳し目なのではないかな、と思う。


「サラちゃんだからできる感じですね!」

と奈緒子もにっこりと微笑む。


「えへへ!そっかぁ!じゃぁまた出来るときがあれば狙ってみる!」

と、サラが言う。


「でも、とりあえず!難しいことは考えずに、残り2体を倒そう!」

「まだ、2:1でランコ、リンコ、レンコチームに負けてるしね!」

と、サラが言い、僕も答える。

そう、まだ僕達はリードされている。


「そう、負けは良くない!」

と、負けず嫌いの、サラが微笑んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ