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第十六話『神器の二連続攻撃』

サラが超巨大龍「ドラゴノス」に食べられるかいなかのその時。僕が剣を構え、走りだした。


「疾風!!」


僕が叫んだ。走りながら、SSSランクの武器「 神の剣 -デュランダル 」のさらにレアスキル「疾風」を繰り出した。


「ジュンさん!!」

僕の攻撃を応援する形で、奈緒子が叫ぶ。

視認できる全ての場所に攻撃できる、レアスキル「疾風」の剣戟が奔り、「ドラゴノス」に直撃する。


轟音とともに土煙が発生する。

ドラゴノスの姿は見えない。


「やったか??!!」

僕は、叫ぶ。


「99,999のダメージ」

表示される、ドラゴノスへのダメージ。


「99,999??」奈緒子が目を丸くする。僕もまさか、防御力の高そうなドラゴノスにもスライムと同じ、カンスト、いわゆるカウントストップの99,999のダメージを与えることが出来るとは思っていなかった。


そして、カンストのダメージ99,999を与えても、消滅せずに、羽ばたく「ドラゴノス」


「まさか、そんな、敵がいるなんて」

とはいうものの、先きほどの攻撃で、サラへのドラゴノスの攻撃はキャンセルされ大分後退していた。


「な、なんとか、助かったー。」ギリギリのところで助かったサラが言った。


だが、ピンチは去っていない。

さすがにもう一撃与えれば、ドラゴノスといえども倒すことができるが、なんと、スキル「疾風」には時間制限があるのだった。これは連続でスキルを発動できないようにするためである。これがないと、振り回していれば無敵ということになってしまう。


じわじわと溜まってくる「スキルバー」。

これが貯まると、もう一度使うことができる。

ゆっくりゆっくりと溜まっていく。


ヨロヨロとはしているが、俄然巨大な圧力のあるドラゴノス。羽ばたいて、こちらを睨んでいる。


「はやく、はやく、はやく」

僕は祈るように、スキルバーを急かす。

しかし、スピードがはやまるわけではない。

おそい、おそい、おそい、貯まるのが遅いよ、スキルバー。


「ジュンさん、攻撃きます。」

奈緒子が言った。

まだ、スキルバーは溜まっていない。

僕のスキルバーが貯まる前に、ドラゴノスが羽ばたいた。


そして、向かってくる。

鋭い風圧でその場のものを吹き飛ばし、向かってくる。

その巨体が僕にたどり着く寸前で、スキルバーが溜まった。

「おおおおお」

心拍数が上がり続けているがその瞬間スキルを実行した。


「疾風!!」

その瞬間「疾風」を放った。

超近距離だったため、なんと、「疾風」と、直接「 神の剣 -デュランダル 」が当たり、2連続コンボとなり


「99,999のダメージ」

「99,999のダメージ」


と二回表示された。

その瞬間、粉々になるエフェクトとともに、ドラゴノスは消滅した。


「た、倒した。」

なんと、Lv.1の僕らが、超巨大龍「ドラゴノス」を倒したのだった。

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