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掌編

安楽という名の丘

作者: 想弥 蒼

あの人の眠る丘で眠りましょう

夢見ることに疲れ果てた愚かな命も

あの人は拾い集めてくれるから

お前の氷の心をも

あの人は優しさで溶かしてくれましょう


もう夢を探すのは止めなさい

光を求めるのは辛いだけだから

あの人は真の哀しみを知る人

生きる苦しみを知る人


お前はまだ幼くてちっぽけで

無知という愚かな命でしかないけれど

いつか

いつかきっと 全てを知る日がくる

哀しみも 苦しみも

矛盾さえも すべてを


あの人は儚い微笑のまま

あの丘で果敢ない命たちを見つめている

今日もまた お前のように

あの人の救いを求めて 愚かな命が彷徨いくる


あの人はくるものを拒まない

いつの日もあの丘で

永久のいのちの子守歌を口ずさみ

儚い微笑をたたえたまま


誰を待つわけでもなく

独り あの丘で眠っている

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