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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

短編

食べた事のないもの

作者: RK

 私は色々なものを食べてきた。


 それこそいろいろなものを食べてきた。


 見た目が気持ちの悪いもの。


 臭いが強烈なもの。


 毒があるもの。


 無機物でさえも食べてきた。


 元々体質で毒に耐性があったこともある。


 他人の食べれないものに興味を持ったのはある意味で当然のことかもしれない。


 私は誰も食べた事のないものを食べた事がある。


 もしくは食べても死んでしまうものを食べて尚、生きている。


 それが私の優越感を刺激する。


 そんな私が好きなのだ。


 だが、そんな私でも食べた事のないものがある。


 今日はそれを食べようと思う。


 その為にも身を清めなければならない。


 清潔な水で汗を洗い流す。


 シャンプー等は使わない。


 余計な臭いは味を損なう。


 タオルで体の水気をよく拭いたら何も着ないで食卓につく。


 卓の上には様々な食器と調味料、そして大きな皿。


 その上に乗る自分。


 自分の味は一体どんな味がするのだろう?


 自分の体にナイフを入れながら味を想像して恍惚とする。


 一口目、素材の味を活かして何もつけずに。


 二口目、塩を少々つけて。


 三口目、ソースを垂らして味わう。


 四口、五口、六口…。


 食卓には人はなく、ただ食べ残しが皿の上に残されていた。

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