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夏生詩集

中途半端な痛み

作者: 夏生

欲しいものはありすぎて


何とかすれば手に入るけれど


手にすれば消えてゆく


そんなことばかり



心つぶやけば何千のフォロワー


不気味な嬉しさに毒されて


透明な仲間はすぐにできるけれど


そうじゃないんだ、と心の声



声に出せることは


本音をろ過したものだけ


嘘は言っていないのに


後ろめたいのは何故だろう



一緒にいて欲しい


近寄らないで欲しい


両極端の欲求が擦れあって


火花を散らす



助けを求めるには


大袈裟すぎて


助けて欲しい、とは


いつも思っていて



中途半端な痛み


中途半端な怒り


が、心の奥に刺さったまま


鈍い痛みは


我慢できる痛みで


厄介なもの



一人を恥なければ


孤独を怖がらなければ


もう少し楽になれるような


気がして



それがきっと大人になるということ


なんて、年とったこどもが


つぶやいた


































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