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THE episode of Arthur and his sister

僕の異母姉は世界最高の魔法使いだ。



出発の日の前日、普段は人前では顔を合わせてくれないけど、周りに人がいないときは結構優しい姉さんが何かの石を僕に握らせてくれた。

「この石は周囲の水を支配できるものだ。これをもっていれば水も氷も、逸らさせることもなんだったら跳ね返すこともできる。」

「それは凄いな。ほんとに凄い」

「それに海に落ちても水の中を飛ぶように移動できる。……泳ぐのが苦手だっただろう?」

「ありがとう。」

「っ、気にするな。明日は悪しき星が一番遠ざかる日だ。またとないチャンスだぞ」

「あぁ、頑張るよ。」

「そういえば、信託のお告げの件、聞いたか?」

「なんのこと?」

「いや、聞いてないならいい。」

「めめめざめりりぃゅゅううう」

「しっかり聞いてるじゃないかっ!!!」

「ははは、ごめんごめん。」

「まだまだ修行が足りないのは私が一番痛覚した。もうその話はするな。」

「は~い」

「必ず生きて還ってこい。必ずだ。王族の責務をお前一人に押し付けるのは心苦しいが…」

「そういってくれるのはもう姉さんだけだよ。それだけで十分だよ。兄さんたちは僕のことを嫌いなようだし。」

「それはもうあきらめろ。」

「うん、別に僕はどんな人とも仲良くなれるとは思ってないよ?」

「どうだかな、なれはせんでもしようとは思っているくせに。」

「ははははは、そういえばこの石凄いよね姉さんが作ったの?」

「そうだ、といいたいが違う。敢えて言うのなら、『星』だろうな。」

「『星』?なにそれ?」

「わからなくてもいい。まぁ、お前自体も似たようなものだ」

「この石も……研究所で作った使い捨てってこと?」

「っっ!! お前、それをどこで聞いたっ!!」

「知ってたよ。1年前母さんが死んだ日から。」

「お前の母親から聞いたのか。」

「ううん。御后様が教えたくれたんだ。葬儀の日に」

「…母が、すまない。」

「でも、それを聞いたら色んな事の理由が説明がつくんだ。どうして討伐対象がいきなりよりにもよって氷獄の魔王から、とかね」

「………」

「もういいんだ済んだことだし。でも代わりに教えてよ。使い捨ての力ってどういう意味?

「聞きたいか?そうだな。お前には聞く権利がある。意味は2つある。1つは勝ち目のない戦いに王族の宣伝の為に送り出されること。

2つ目は、勝つためにはお前の中に眠る火竜の因子を完全に解放せねばならないからだ。本来『勇者』は『星』からの力を得て戦うものだが、

それも、絶えて久しい。勇者が政治で選ばれる時代だ。それも当然だろう。そこで、王国は考えた。『星』が力を与えないのなら、

我らが与えよう、とな。古の火竜の因子を植え付けられもの。お前は『人に作られた勇者』だ。

火竜の力を完全に解放しきった時、脆弱なヒトの細胞は強靭な火竜の細胞に暴食されて、死ぬ。」

「そっか。勝っても負けてもどっちにしろ死んじゃうのか。」

「あぁ、それは奇跡が起きないと変わらんな。」

「じゃあ、姉さんも奇跡が起こるように願ってよ。」

「あぁ、そうだな。そうさしてもらうよ。」

「じゃあね」

「あぁ。………神よ、もしいるのだというのなら『勇者』アーサーに一握の軌跡を。」






ありがとうモリガン姉さん。僕の姉さんは最高な魔法使いだ。

アーサーは配水の宝玉 カリバーンを手に入れた

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