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だいろくわ

 ついに妹が産まれましたよ い・も・う・と。

メリッサちゃんっていう仔です。

これでついに私もお姉さんですよ。お・ね・え・さ・ん。しかも私に割となついてる。

 まぁ、命の恩人ですしね。っていうのも、

 私の後に生まれた卵の数は元々少なかったのですが、

 今回無事孵ったのはなんと私の時と同じでたった1匹でした。

理由としては卵を狙った寄生虫です。

 その糞外道を発見して対処したのが私なんです。

―――厳密には発見したのは私で、侵入者をぶち殺したのは働き蜂とかなんですけどね。

だってわたしか弱い姫だし。

 まぁつまり何が言いたいかというと、私をもっと敬ってもいいんですよってことです。ふふん。

 妹の特徴は色んな意味でスイーツな仔。

ハチミツとかの甘いものがすごく好きで、頭の中までハチミツなのかあんまりエサが取れなかった時に、

「えさがなければはちみつをたべればいいのに」

といって、姉にお説教をされてました。

「ありすがにひきいるようなの」

と言ってましたが私はそんなにスイーツな仔じゃないですよ。


 あと父親がお土産を持って帰ってきた。

割とボロボロになって帰ってきたんですが、

母を除いてそんなに喜んでいる奴はいません。

メス蜂からすればオス蜂なんて見下す対象だったりするし、

オス蜂からも自分の好きなアイドルとデキ婚した奴のような目で見られるし、娘たちから見ても

土産物というかいやげものというか困るようなものばっかり持って帰るので、評価は高くないです。

今回のお土産もオニヒルガオとバケヒルギという海辺にいる、マングローブのモンスターで

RANK Bかそこらの強敵ではあるんですが如何せん非常にマズイ。何がマズイって、

噛みきれなくした無味の寒天というか、苦汁味のガムというかとにかくそんな感じで。

 喜ばれると思っていたらしいが、生まれたばかりの妹にもダメ父判定されました。

 まぁ高ランクモンスターなので王族以外口にできないのですが、羨ましがるどころか、

口にせずに済んだ感がワーカーの奴らどもから伝わってきてなんとなくむかつきます。

 ただ、何度も言うように高ランクなので、成長的な観点から必要とされ強制的に喰わされますし、

体積が大きいので食物庫からなかなか姿を消しません。今日で3日連続です。

妹だけでなく姉も死んだような目をしていますが、さすがは姉なのか残そうとすると怒られます。


バケヒルギ RANK B‐ 属性 大地 草 水

海辺にいて触手をふるったり触手の先から水を飛ばしてくる。塩水を吸収して体液を洗浄できるため毒に強い。今回は陸におびき寄せて戦ったそうだ。

フォミカ 綴りはformica 姉 生真面目

メリッサ 綴りはmelissa 妹 お花畑

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