だいごわ
デュカリスの愛称アリスという設定が死に設定になったので、無理やり
出すためだけの話。
今日も食事はオニヒルガオであった。あまりおいしくはないが、ローヤルゼリー以外の食事の味にはわりと
無頓着になったデュカリスはいつも通り作業的に食事をしていると。
新スキル取得♪ 柔軟性GET
特性強化♪ 毒→強毒
唐突に体の可動域が広がった。このスキルは本来、オニヒルガオのものである。偶に狭いところで生活をしていたり、
他の要因で取得することもあるが、生活に困ることなど、お姫様生活をしているデュカリスには無縁であるし、
恐らく、オニヒルガオを食べたせいだろうと、デュカリスは結論付けた。
後天的に捕食によりスキルを取得することはある。あるにはあるが、高速成長や成長促進、吸収効率上昇小
があるとはいえ、女王ですらそんなに早く、スキルを増やせることはない。
私って天才かも、と少し浮かれたデュカリスは思わず声が漏れていた。
いつもなら、姉からの突込みが入るところに予想外の蜂からの肯定があった。
振り向くと女王様がみてる的状況になっていた。
慌てるデュカリスを見ていた女王は女王候補の一匹である、姉のフォミカが
「わたしが じょおうになったらありすはつれていきますの。………あいがんようで」
と割と失礼なことをたびたび言っていたのを思い出し、その発言に納得した。慌てるありすたんマジカワイイ。
フォミカはもちろん発言の後半部分はごにょごにょと小声でいってはいたが、女王イアーは聞き逃さない。
もちろん割と余裕がなかったり、スイーツだったりする内面は完璧に隠しつつ。カリスマ全開で娘の出生の際の秘密を打ち明けた。
「貴女の体は紛れもなく私の血を継いでいる。でも、あなたの中身はいったい何者だ?」
母親として割とひどい子というな~とか。産まれてわずかの仔に打ち明けるのはヘビー級だな~種族的にはフライ級なのにな~とか
いろいろ考えたが、このデュカリス前世は棺桶まで持っていく。キリッ。的な発想なのと前世はおまけだし的な発想から
「お母様酷い」と軽くマヤってみたところどうやら信用してくれたようだ。
おまけ
女王の部屋
割とひどいこと聞いちゃったかしら。不安だったけどでもちょっと変わり者だったってだけで、ちゃんと私の仔でよかった~。