だいにわ
女王種は自身の仔をある程度解析することができることがある。この女王もその類である。
女王は自身も特異な進化をした身ではあるが、目の前の姫は見た目こそ普通だが、
その中身は自身の知る種の域を超えた何かであると本能的に悟った。
目の前の蜂の仔が蜂ではなく蝶になる。そんな域である。
それを知った女王が異物を排除することなく見逃したのは、強者の驕りだったのか
自身と重ねたのか、
それとも別の何かだったのかは、彼女にしかわからないのだろう。
?????は卵の中でまどろんでいた寝返りを打っていると、何かが破れるような感覚がして、
もう少しで今いる何かから出られること歩本能的に分かったが、眠いのと面倒くさいので、
もう少し夢の続きを見ることにした。夢の中では、足が4つありそのうち2つで歩行し、
もう2つで細長い何かをを触っている、頭部以外に体毛のないやわらかい動物のオスだった。
細長いものには、文字が羅列してあり、多くの生物のことが書いてあった。生物のことを大まかには思い出せるが、
細かいことや、自分という個体のことを思い出そうとすると、<種のINTの限界です>という言葉が浮かぶ。
なので詳しいことはあきらめてそのまま、生物の記述を読むことにしたが、細長い何かに、
集中していた■■■■■■■(検閲不可)は側面にものすごい衝撃を受け、目の前が暗転したところで目が覚めた。
目の前には夢の中で細長いものに映し出されていた絵にそれなりに似ている生き物がいた。
なぜかは知らないが、目の前にいるのがここの最高権力者で、自身の母であることが理解できていた。
逆になぜそれが理解できるのかと困惑を感じたが、<INTの限界です>という言葉がまた浮かぶだろうと思ったので、
考えることをやめた。
女王は目をそらすことなくずっとこちらを見つめ続け、どうやら困惑の様な仕草を浮かべた後、|『デュカリス』
という名前を授けて部屋から出て行った。
デュカリス 姫雀蜂 VESPA DUCALISから 愛称はアリス
おまけ 女王の部屋
セ●●イっていうかもっと具体的にいうとホ●●●●イの影がよぎった気がするけどどう転んでも昆虫だし、
使命的にも問題ないよね。うん大丈夫。焦ってたのばれてないよね。うんばれてない大丈夫。
さすが私。がんばれ私。