第1章 奴隷(1)処分
一週間に一回と言う目標でしたが、出せる時に出さないと、いけない気がするので、次を公開します。
捕まった少女たちが次々と処分されていきます。
翌日、兵士に起こされた。
兵士は牢の中の少女達に命令した。
「皆、牢から出ろ!」
少女達は兵士達に囲まれながら倉庫のような所に連れてこられた。
そこには全身機械ずくめの人が立っている。
兵士は博士に報告する。
「博士。奴隷を連れてきました」
「ご苦労。お前達は奴隷達が逃げないように警戒していろ」
「承知しました」
三十人ほどの少女達は周りが透明な部屋の中に入れられ、一人ずつ部屋から出され検査を受けた。
そして三つの部屋に区別された。
各部屋のドアには(奴隷)(生殖)(食用)と書かれている。
レイとシュウが入れられたのは(奴隷)と書かれている部屋だった。
区分が終わると服を脱がされた少女達は、食用と書かれた部屋の中に入れられ、異様な機械の前に並ばされた。
すぐ手首に鉄製の輪をはめられ、上に吊されているロープに繋げてられた。
レイとシュウは一部始終を金縛りにあったかのように身動きせず見ている。
吊された少女達も脅えていて、身動きできず為されるままにされている。
「ビービービー」
突然けたたましいブザーの音が鳴り、兵士達はそれぞれの持ち場に戻った。
ほどなく床から無数の機械の手と金色に輝く棒が出てくる。
機械の手は少女達の腰を掴み、その棒を股下から体内へ次々と挿入していった。
少女達は突然の事に驚き、いきなり挿入されたため痛みと苦悶の表情を浮かべ悶えた。
時間が経つと更に険しい表情になり、手足をバタバタしはじめる。
レイとシュウは奇妙な事に気がついた。
少女達の下腹部がどんどん膨らんでいるのだ。
体内に挿入されている棒からは何かの液体を少女達に注入しているようだ。
レイもシュウも足が竦んでしまっていて身動きできない。
目だけが成り行きを見させられている。
吊された少女達は次第に抵抗をやめ、首を下げて白濁の液体を口から流し始めた。
数十分後、吊された少女達は人の形をしていなかった。
体内が溶かされ、腕だったところは布のようになり、下腹部は大きな球状になっていたのだ。
「ピピピピピピピピピピピピピピピ」
部屋中にアラームが鳴った。
すると、床から機械の手が出てきて金色の棒を、その物体から外し始めた。
棒が外された物体は、中の液体を勢いよく流した。
流れて行った液体は、下の大きな配水管みたいなところに流れていく。
博士は兵士に命令する。
「そこの少女達を区別した状態で牢に入れとけ。」
「承知しました」
そうして三十人ほどいた少女達は二十人になり、十人ずつに分けられて牢に入れられた。
今度の牢は前の牢屋と違い、清潔感のある空間で白い壁には大きなモニターがはめ込まれていた。レイは先ほど見た光景に驚きすぎて部屋に入っても呆然としていた。
「レイ!・・・レイ!・・・ こら返事しろ!」
シュウに頭を叩かれて始めてレイは我にかえった。
「何を話したら良いか分からない」
「しょうがないさ。俺だってさっきまで言葉が出なかったもん。でもさ、これで長居は禁物だってわかったろ?」
「でもこんなに頑丈に警戒されてたんじゃ逃げる隙も無いよ」
シュウは暫らく腕組みをして考え始めた。
レイも同じように考える。
しかし、どう考えても思い付かない。
だからといって諦めれば液体と化した少女達と同様の結果になるのは目にみえている。
同室になっているシュウ以外の少女達はすでに無気力状態になっていて何を言っても協力してくれそうに無い。
どうしたものかとまた脱出の方法を考え始めた。
数時間が経過した頃、突然モニターが映った。
映っている場所は、ここに入れられる前に通った場所だった。
モニターの左上には白地で処理室と書かれている。
二人は十人が溶かされた場所は処理室だった事に気づく。
そのまま見ていると、(生殖)と書かれていた部屋に分けられた少女達が裸で映る。
レイは前の十人のように溶かされるのかと思ったが、少女達は一人ずつ透明な箱に寝かされ、ベルトコンベアで大きな機械の中に消えていった。
映像は切り替わり機械の内部になる。
内部は手術室のようで、機械の手の先端にメスなどの機械が装着されている。
見ていると先ほどの箱に入れられた少女が機械内に入ってきた。
機械室内部の中央で移動は止まり、機械の手が作動する。
少女は催眠ガスでも吸わされたのか、眠っているように身動きはしない。
機械の手は食材を料理するかのように身体にメスを入れる。
鮮血が小川のように流れ、両手両足が切断され、下腹部を開き子宮を取り出し、卵管にチューブをつなげ、大きく透明な球体のボール状の機械をつけた。
機械は更に腹部から胸部へメスを進め内臓の殆どをとってしまう。
そこへ内臓の役目をする機械を埋め込み開腹した部分を縫い合わせた。
作業が終わり、改造された少女は機械内を映しているモニターから消えていき、別の少女入りの箱が入ってくる。
機械は入ってきた少女を改造していく。
体内から取り出された内臓はバケツのような容器にゴミのように排出されていた。
一部始終をモニターは映すと、予告も無しに消えた。
レイは大きな溜め息をつき半ば諦めた面持ちでうずくまった。
そこへシュウが突然レイに寄り添い囁いた。
「いいこと思い付いた。上手くいけば逃げられるかも」
レイはやる気の無い顔を上げ、見たことをシュウに言った。
「えー!ずーと考えていたから見ていなかった。でもそれなら俺らも処理室で処理されそうだ。もう時間の問題だな。でもさ、これさえ上手くいけば俺達と、この牢にいる連中も逃げられるぜ!」
「どうやって逃げるの?」
するとシュウは腕輪を見せた
「これさ、親の形見。気がついたら腕にはまっていたんだ。そしてこの腕輪、不思議な力があるんだ」
シュウはここまで話すと身につけている腕輪のことについて話し出した。
その腕輪は銀色で中央に青色の玉が入っている。
そして腕輪は水の力を利用できて自分が危険な時はいつも水の戦士が出てきて助けてくれたのだという。
しかし、周りに水が無いと出てきてくれないし自分で使えないということだった。
「水が無いと使えないじゃない!」
レイは思わずシュウに強く言う。
「そうなんだよ。だから最初に言ったろ。もしかしたらって。レイはそう言うの無いのかよ」
「親の形見といってもこのリボンしかないよ」
そう言って髪に結んでいるリボンを指した。
「そんな短いリボンじゃ兵士の首も絞められないな。ふぅ・・・・・」
ため息交じりにそう言うとシュウはうな垂れたまま寝てしまった。
ここは地下室。昼なのか夜なのかさっぱり解らない。
少女達は疲れたのか寝ている。
レイもシュウの横で横たわった。そうしているうちに深い眠りに落ちていった。
「レイ!レイ!いつまで寝ているの起きなさい!」
懐かしい声が聞こえた。でも両親は既に居ないはず。夢でも見ているのだろうと、そのまま無視した。
「こら!寝ぼすけ!」
父はそういって布団を剥がした。吃驚して目を開けると、そこには両親がニコニコしていた。
「やっと起きたわ。いつもいつもこの子は寝起きが悪いんだから。朝御飯食べてね。いつまでも片づかないじゃない」
「昔から寝る子は育つというじゃないか。そうガミガミ怒らなくても・・・」
「じゃ、あなたが家事をする?」
「ハハハハハ・・・」
父は、ばつが悪くなったのか笑いながら外に出かけていった。
外では子供達の声がする。
レイは混乱した。
今までのことが夢だったのか、それともこれが夢なのか。
でも、そんなことはどうでも良かった。
全てが両親が亡くなる前のままだったのだ。
自分が成長した姿という事以外は。
悪夢から覚めたようにすっきりして気持ちが良かった。
そして夕方。
レイは両親に呼ばれた。
母がレイに話す。
「レイ。あなたにね、大事な話があるの。あなた、少し早いけど話してもいいわよね」
父は小さくうなずいた。
「この前お父さんとお母さんの話をしたわよね。今度は受け継がれてきた力について話すわ」
そう言って一本の赤いリボンを出し話し続けた。
このリボンはお母さんのお母さんつまりレイから見ればおばあちゃんに当たる人の形見で、そのおばちゃんは五十年前の戦争で戦った将軍だった事。
そしてそのリボンはつけた人の力を増幅する役目と最大防御ができること、しかし、それを発動するためには何かのきっかけが必要だということを教えられた。
「結局お母さんは、どうやったらリボンの力を発動できるか解らなかったわ。だから、今度はレイが皆を助けるために発動の仕方を見つけてね」
そう言ってリボンをレイに渡した。
二人は脱出できるのか?はたまた、そのまま処理されてしまうのか?次回こうご期待。




