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アームリングファイター  作者: しゅうれい
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第1章 奴隷

 皆様こんにちは。しゅうれいです。

今回は「アームリングファイター」をお送りいたします。

この作品は2003年…今から約20年前に執筆したものを現代風に書き直して公開するものです。

出来るだけ本筋からずれないようにしている為に現代の話にはそぐわない所があるかもしれませんが、ご容赦ください。

また、修正前はとんでもなく「エログロ」だったので、それをかなり修正しています…が、その匂いはあちこちにこびり付いていると思います。その点もご容赦ください。

雲一つなく月も無い、それでいて星が瞬く夜。

どこからともなく黒い影が動く。

まるで光という光をすべて包むかのように。

その闇の中、一筋の光の矢が走る。


これはとある星雲の中の惑星『ラウス』から生まれた戦士達の物語である。


第1章 奴隷


「軍隊が来た!みんな逃げて!」

少女が叫ぶ。

この少女はレイと言う。

レイは親を失った子どもを育てている17歳の娘である。

背の丈は160㎝ぐらいの黒髪のロングストレート、少女っぽさが残る容姿で、彼女も1年前に両親を自分の見ている前で殺されている。

 全身黒づくめの兵士たちが漆黒のマントを翻しながら駆けてくる。

「子供がいるぞ!捕まえろ!」

レイは子供を追いかける兵士の前に立ち塞がる。

「みんな親がいないの。私はどうなってもいいからこの子達は見逃して」

「どけ!人狩りに来ている!」

そこへ指揮官らしい男がやってきた。

「ウッド司令!奴隷になりそうな人が見つかりました」

ウッドという男は兵士に命令する。

「我々の国は労働力に乏しい。男は労働奴隷に女は肉奴隷にしろ」

レイは、なおも兵士達に叫ぶ。

「お願い!この子供たちは見逃して!!!」

レイの叫ぶ声は兵士の足音に消され、みんな捕まってしまった。


 ラウス星は多くの国々が集まり連邦制を引いてきた星だ。その中の一つの国に『ブルーライト』と言う国がある。この国は連邦の中でも一番の実力を持っていた国だった。その国の首都が『ゴールドシティ』であり、レイのいるところだ。

 『ゴールドシティ』の中央にバージ宮殿があり50年前まで国王がいて国の政をしていた。

そして王を補佐するために10人の将軍がいた。

その将軍達はそれぞれ不思議な力があり国の平和を守っていた。

しかし50年前、空から突然やってきた人々に攻撃を受け、将軍達の善戦空しく占領されたのだ。

 その後生き残った人々は、攻めてきた軍隊を(侵略軍)と呼び、自分たちを(正規軍)と呼んだ。

そして侵略軍は自分達を(皇帝軍)と呼び、倒した王国軍を(反乱軍)と呼ぶようになる。

 50年前のように『ゴールドシティ』の建物は変わらず神々しい輝きを失わないが住む人々が全く変わってしまった。

 レイはバージ宮殿の地下牢に同じく連れてこられた少女たちとともに閉じ込められたのである。


 レイの両親は戦争によって親を亡くした子供たちの世話をしていた。父は将軍の親衛隊長を勤めた息子で、母は別の将軍の娘であった。その父と母の間に生まれたのがレイである。その両親の後を継いだレイだったが、孤児達をすべて捕まえられたことに悔しく悲しい気持ちで一杯だった。

「ごめんね。私の力が無いばかりに・・・」

独り言のようにブツブツと呪文のようにレイは繰り返していた。

 暫らくして隣にいた少女が話しかけてきた。

「あんた。悔やんでも仕方が無いよ。今はどうやってここから抜け出すか考えなければ」

「ありがとう。慰めてくれるのね。でも無理だわ。ここから逃げ出せても捕まった子供達を放ってはいけない」

「あんた甘いね。そんなだから子供たちは捕まるし自分自身も捕まった。今ここで立ち上がらなければ私達もあんたも、そして捕まった子供達も無事では済まないよ」

「でもどうやって抜け出すか思い付かないわ」

「暫らく考えるしかないな。あ、俺シュウな。この宮殿に侵入したら、つかまちまった。よろしくな!」



いかがでしたか?

昔の文章を直しながらの投稿になりますので、若干スローペースになると思いますが、1週間に一回を目安に上げていきたいと思いますので、応援のほど、よろしくお願いしたします。

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