表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
月ノ獣  作者: カラスヤマ
60/61

6ー1

ナオは、何度も何度もママに謝っていた。土下座までして。ゴチン、ゴチンと床に頭をぶつけていた。ママは、そんなナオを笑って許した。


帰り道。



心配だった私は、ナオの家まで一緒についていくことにした。最近、全然話が出来なかったし。


「ねぇ………」



前園さんのこと、好きだったの?



「なに?」


「うん? う~ん。はぁ~……良い夜だね~。風が、気持ち良い」


「うん。気持ち良いね。ヒンヤリしてて」


「ちゃんと帰ったら、うがいと手洗いするんだよ?」



私は、ナオのことが好きだよ。 ……殺したいくらい。この中途半端な関係。ほんと、キツイよ。



「子供扱いが、激しいな。あのさ、ナナ。あの………。今度っ! 二人でどこか遊びに行かない?」


「ひぃっっっ!?」


「いやいや、そんなに驚かなくても……。ダメなら別にいいんだ。予定があるなら、そっち優先でさ」


「私と二人きりですか?」


「うん。あまり遠出は、出来ないだろうけど。模試も終わったし。今度の三連休とかに。どう?」


「……………………」


「ねぇ、聞いてる?」


「……………」


「ナナ?」



ダッダッダッダッ!!!!



私は、全速力で走った。飛び上がるほど嬉しくて。ナオは、ちゃんと私を見てくれてた。それだけで、今は十分。



…………………………。


…………………。


…………。



「えっ…と。で、結局。OKなのかな。走って、行っちゃったけど」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



上機嫌で帰ってきたナナちゃん。


「何か良いことあったの?」


「えっへへへ~~~」


娘の笑い方が、すごく気持ち悪かった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ