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1か月後

 フレイ様が我が領地に住まわれて1か月が経過した。


 フレイ様はなれない畑仕事に悪戦苦闘しつつ私やお父様の指導もあり徐々にだが覚えている。


「やっぱり体を動かすのは良いね。部屋であれこれ考えるよりも実際に動いた方がいいよ」


 そう言って笑うフレイ様は満足している。


 まぁ、収穫したら更に感動するんじゃないか、と思う。


 そしてこの1か月で領地は変化が起こっていた。


 フレイ様は翌日、精霊を小瓶から解き放った。


 ふわふわと飛び回る精霊達を見てると神秘的な光景だ。


 そして、まず土に変化が起こった。


 今まで渇いていた土の色が変わってきた。


 これは土に栄養が入ってきた証拠だ。


 更に暫く降らなかった雨が降ったのだ。


 おかげで土に水分が含まれて耕しやすくなった。


 そして草が生えてくるようになった。


「だんだんと領地が変わってきています、これもフレイ様と精霊様のおかげです」


「いやいや、元々ここの土は良かったんだよ、それを蘇らせただけだから」


「これで作物が育てば我が家の収入にも繋がりますし漸く光が見えてきました」


「うん、いい事だよ。そういえば王都の一部は作物が昨年より育っていないみたいだよ」


「それってやっぱり精霊様の影響ですか?」


「それもあると思うけど、一番は国が対策を立てていない事だと思うよ。異変を感じたらすぐに動かないと」


「どうして国は対策を取らないんでしょう、気づいてないんですかね?」


「気づいてない、というより気づかないの方が正解だと思う。なんせ今まで報告して対策をしていたのは僕だからね」


 そうなんだ……。


 あれ?もしかしてフレイ様ってかなり重要な役割だったのでは?


 という事は国は傾きかけている?


  

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