毎度のことながら、文章の悩み。
2023年08月21日
どうも、あじさいです。
早速ですが、現在、筆者は文芸全般に関して自分の感覚を信用できない状態にあります。
そのため、カクヨムを含めて、ペンネーム・あじさいとしての活動が変則的になっています。
この状態は今後も続くと思います。
いちいちこんなことをご報告するのは我ながら変な話ですが、読むと宣言しておきながら何ヶ月も読めていない作品がある状況なので、遅ればせながらお知らせしておくことにしました。
悩んでいるのは、良い文章とは何か、良い文芸とは何か、特定の文章から感じる「力」の正体は何か、「力」を感じさせる文章とはどんなものか……といったことです。
最近と言っている内にもう1年以上の月日が経っているようでつらいところですが、思い返せば、カクヨムを始めた頃から、あるいはカクヨムを始める前から悩んでいたような気もします。
ざっくり言うと、文法的に間違っていても、誤字脱字ばかりだとしても、「力」を感じる文芸というものがこの世界――あるいはこのネット世界、このカクヨム――にはあって、そういう作品に対して筆者が口を出すのは良くないのではないか、ということです。
いまいち的確に表現できた感じがしませんが、そんな具合の悩みです。
最近は何をして過ごしていたかという話ですが、7月にはリハビリのつもりで、他の方から題材をお借りする企画に参加し、短編『蓬莱島の人魚』と『単刀直入に申します!』を書きました。
『蓬莱島の人魚』は紹介文に書いた通り、R15の作品です。
筆者としては下ネタはなるべく避けたかったのですが、題材や企画の趣旨を考えると、避けた方が不自然になるという判断になりました。
SFで終末世界モノ(主要人物たちが人類の滅亡を冷静に受け入れてしまっている世界が舞台)というオーダーだったので、おそらく劇的なストーリーは求められていないだろうと思い、日常の一場面を書くのに留めたのですが、不甲斐ないことに、主催者さんにはご満足いただけませんでした。
普段偉そうにしている筆者が批判を喰らって平謝りしているのをご覧になりたい方は、コメント欄だけでも見ていってください。
正直、この手の企画を舐めていました。
何となく、主催者さん自身が扱いきれなかった題材に形を与えて、主催者さんの創作意欲や発想力などを刺激できれば、それで参加者としては任務完了だと見ていたのです。
そもそもが他人様のアイディアを拝借した「自作」とは言い難いもの、ご本人の不興を買ったらすぐに非公開にするつもりの作品に、ガッツリした批判が来るとは思っていませんでした。
しかも、長編化を希望されるとは……。
ありがたいことだとは思いますし、その後1週間ほど続きを書き進めてみましたが、結局、短編のつもりで一度書き上げたものに続編を加えたところで、序盤の勢いを超えられそうにありません。
蛇足は書かないことにするつもりです。
8月上旬は、文芸に関する感覚を磨くならプロの作家さんの作品を読むのがよかろうということで、原田マハさんの短編集『あなたは、誰かの大切な人』、長編『キネマの神様』、同じく『旅屋おかえり』を読みました。
短編にせよ長編にせよ、現代ドラマというジャンルでエンタメ小説を書こうと思うなら、ひとまずこの水準を目指すべきなのだろう、というお手本のような作品でした。
その後、『借りぐらしのアリエッティ』の原作となったメアリー・ノートン『床下の小人たち』(林容吉訳、岩波少年文庫)も読みましたが、正直、こちらはあまり読みやすくありませんでした。
8月中旬から現在にかけては、筆者が最も好きなレビュー動画VTuberであるNe.Mo.42さんが復活したので、この方の配信でなろうアニメを同時視聴しています。
題材は2023年春のアニメ『異世界でチート能力を手にした俺は、現実世界をも無双する ~レベルアップは人生を変えた~』(いせれべ)です。
話のついでに言いますと、Web小説を書く皆さんには、Ne.Mo.42さんによる『賢者の孫』レビューの視聴をお勧めします。
この作品の何がどうダメなのか、面白い物語とは何か、何をどう直したら面白くなるのか(マシになるのか)といったことが、とても分かりやすく的確に論じられているように思います。
再生リストがあるので、一気見もできます。
ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。
Ne.Mo.42さんがなろう系のことを褒めることは多くありませんが、いくつかのライブ配信で『魔王様、リトライ!』と『慎重勇者』のことをほぼ全肯定、『本好きの下克上』のことを但し書き付きで高評価していらっしゃるので、気になる方はそちらのアーカイブもご確認いただければと思います。
https://www.youtube.com/@ne.mo.42




