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カクヨムを始めました  作者: あじさい
2020年(後編)
18/87

進捗報告(前向きな話しであるはず)

2020年2月24日


 どうも、あじさいです。


 本題に入る前に、先日、「近況ノートの使い方」についてご指摘をいただいたので(ありがとうございます)、その紹介をさせていただきたいと思います。

 近況ノートはどこで見られるのか、見られるところはごく限られているじゃないか、と不平不満を述べた後、ホーム画面の「近況ノート新着記事」から閲覧可能だと教えていただきましたが、先日新たにいただいたコメントによると、さらにユーザーのマイページからもフォローしている方々の近況ノートを見ることができるそうです。

 カクヨムのマイページにアクセスすると、左側に「小説」・「ユーザー」という2つのボタンがあり、普段は「小説」の方が押された状態になっていますが、「ユーザー」の方をポチッとすると……、何ということでしょう、フォローしているユーザーの方々の最近の動向が分かるのです。

 近況ノートの投稿だけでなく、小説の更新や、最新作の投稿、レビューコメントを書いたことまで分かるようになっています。


 これで謎がひとつ解けました。


 ありがたいことに、何かの縁で筆者のアカウントを見つけてくださった方の中には、そのままアカウントをフォローしてくださる方々がいらっしゃったのですが(ありがとうございます)、実は筆者にとってこれが謎だったんですよ。

 というのも、筆者は頻繁に新作小説を出すタイプでも出せるタイプでもなく、長編ファンタジー1作とこのエッセイの他には何も投稿していないからです。

 アカウントのフォローはもしかして、「新作を書け」という読者さんたちからのエールなのか? と思って、勝手にプレッシャーを感じたこともありました。

 しかし、どうやら、筆者が何かやったときにマイページから確認できる、ということだったようです(エールだった可能性も消えた訳ではありませんが)。

 そう考えると、本当にありがたい話です。




 さて、皆さんに心配していただきながら、あれやこれやと打開策を探してきましたが、つい先日、ここしばらく1文字も進められずにいた拙作の執筆を、おかげさまで、わずかながら進展させることに成功しました。

 皆さん、ありがとうございます。

 今後も描写が難しい場面が続くので油断はできませんが、とりあえず勢いさえつけば書いてしまえるのではないかと、そして、一度文字にしてしまえば後は広義の推敲作業になるのでどうにかなるのではないかと、思っております。


 懐かしい本や皆さんの小説・エッセイを読ませていただく中で色々と発見がありました。

 具体的なところを列挙していくと、

・読者が共感しやすい人物を作るにはテンションの高さが必要なのだということ。

 → その意味で、楽しんで書いた方が読者も楽しめる作品を育てやすいと思われます。

・その物語のぶっ飛んだ特色をなるべく早く明らかにした方が読者に興味を持ってもらいやすいということ。

 → 当たり前に聞こえるかもしれませんが、実践するのは意外と難しいです(少なくとも筆者にとっては)。

・ファンタジーの冒頭は世界観も人物も説明せず、読者を置き去りにするくらいで丁度良いということ。

 → 謎めいていても人が死ぬシーンがあれば読者はついてきてくれます。というか、続きが気になるので筆者はついていきます。

・残酷な描写は人の心を掴むということ。

 → 心地良くはありませんが、目を離せなくする効果はあるようです。また、描写としてリアルになるので、その後のメッセージにも説得力が増します。

・Web小説の世界で人気を出そうと考えると、なんだかんだ言って、エロいヒロインを登場させるのが手っ取り早いということ。

・ただし、ハリポタや『エラゴン』級の王道ファンタジーには(児童文学ということもあって)ほとんどエロがないということ。


 などなど。

 他にもありますが、ただの例示なのでこれくらいで良いでしょう。

 そう、ただの例示です。

 拙作には上に挙げた要素が全く足りていませんが、しかし、筆者はこういった要素をクリアすることに全力を尽くすつもりはありません。

 ましてや、拙作の既に掲載している分を大幅に書き直すつもりもありません。

 というのも、よくよく考えてみれば、筆者は別に《《多くの人》》に読んでほしくて拙作を書き始めた訳ではないからです。




 大学生の筆者が拙作を書き始めた理由は、結局のところ、自分が楽しめる物語を作りたかったからでした。

 こんなことを言うと色々な人を敵に回しそうですが、当時の筆者は、世間で人気と言われている新文芸の多くのことが好きではなかったのです。

 もちろん、人気のツボを押さえた物語の中にも良作はあると思いますし、ツッコミどころが多くても何だかんだで好きになってしまう作品には筆者も心当たりがあります。

 また、筆者が好きになれなくとも他の方々は好き、という作品が(というかそういう作品の方が)世の中にたくさんあることも承知しているつもりです。

 しかし、ツボを捉え損ねた新文芸は、悲惨な状態になることもあります。


 ――単なる思いつきの設定で出オチになり、中盤以降はダラダラ続くだけの物語。

 まともな努力も下積みも人生哲学もないのに魔法を使って世界を動かす主人公(そのくせ女にはモテる)。

 事前に提示されていたデータを覆すご都合主義な戦闘シーン。

 メッセージ性があるふりをしながらテンションで押し切るだけのクライマックス。

 極めつけは、安直で下品なエロ要素――。


 拙作にはそういうリスキーな要素は無くて良いのです。

 そもそも、それらが求められるフィールドで戦えるほど筆者は器用ではありません。


 そのことを思い出して、筆者は少なからず頭がすっきりしました。

 そう、拙作が勝負するフィールドは新文芸の海ではなく、強いて言えば、筆者自身の中にあるのです。

 人気が出なくても、PVが伸びなくても、応援コメントやレビューコメントがつかなくても、そんなことは大した問題ではありません。

 《《自分が何度でも読み返したくなる物語》》、それこそが筆者が理想とする拙作の姿なのですから。




 ……という具合に心を強く持って、拙作の執筆を進めていこうと思っています。


 いや、実際には読者さんからの評価も感想も欲しいですよ?

 当然じゃないですか。

 ですが、それを考え始めたら自分の苦手なフィールドで戦わなければならなくなります。

 それでは結局、納得のいく作品に仕上げられないはずです。


 だから、今は、心を強く持とうと思います。

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