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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

忘れなほらー

七草がゆ

作者: 忘れな草

 七草がゆ


 私は鈴代(すずしろ)ナズナ。大学生の女の子です。 道人君という彼が出来たの。うれしいことにお正月を一緒に過ごしたので7日に七草粥を食べさせてあげようと思っているの。

 親友の白川土筆(しらかわつくし)が押しかけてきたのよ、邪魔くさいわせっかく道人君の一緒に過ごしているのに空気読みなさいよ。 それも色目まで使いやがって……。

 正月でお金を使い尽くしたからご飯たかりに来ただと(怒)。

 せっかくの七草粥なのに……。そうだ、土筆のだけ特製の七草にしてあげよう。


「いただきます」

「ナズナ美味しいねこれ」

「道人君七草わざわざ取りに行ったんだからね」

「ナズナちゃんいいお嫁さんになれるわよ私が保証してあげるよ、っぐっ……」

「土筆ちゃん大丈夫! おいナズナ救急車だ!」

「無駄よ。 土筆が食べた七草はトリカブト、キョウチクトウ、クリスマスローズ、ドクゼリ、ヒガンバナ、ロウバイ、フクジュソウの七草粥よ今から救急車を呼んでも間に合わないわよ」

「ナズナ! なんてことをするんだ」

 徐々にけいれんが弱まり土筆は息を引き取った。

 しかし、ナズナも気分が悪くなったのだ。 当たり前である。 ここに挙げた七草でかゆを作ればゴム手袋、ゴーグル、ガスマスクを装着するくらいの対策を採らなければ調理者自身も中毒症状が出るほど強力な毒草なのだから……。


 そして道人君が呼んだ救急車が到着した頃には3人は死んでいたのでした。

  

(春の七草とは、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロの若菜のこと、セリとドクゼリは間違いやすいので注意。 ふきのとうとフクジュソウ・ハシリドコロも間違いやすいので注意してください)


ナズナちゃんと土筆ちゃんは食べられる植物から名前をとりました。

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