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お瓜ちゃんとお母様
「「「ただ今帰りましたお母様。」」」
「フランチェスカ、今帰ったぞ。」
「お帰りなさい。」
居間には夕餉が用意されておりそこには童女がいた。
この方が私達のお母様です。
妖精族の4世だか5世らしく本名はフランチェスカ・エア・ヨモヒロというらしい。
ちなみに妖精族の5世だか6世に当たる私達3人は妖精族の特徴はあまり出てません。
お母様曰く「そう言われると見た目が若い以外は出てないわね。」との事。
見た目が童女だがお父様より何倍も生きているらしい。
「瓜ちゃん?何考えてるのかな?」
おっと、お母様の年齢を探ろうとすると折檻されてしまうのでこの辺でやめておきましょう。
「頂きます。」
「そう言えば、お母様の職業は何でしたっけ?」
「【女王】よ。」
はい?笑顔でさらっと何を言ってるんですか?
「だから【女王】。」
・・・。
お父様や姉様達は顔色ひとつ変えずに食事をとっている。
(え?みんな知ってたの?)
お父様は【風来者】だから甲斐性は無いし姉様達の職業は仕事が入ってこないから収入が入ってこない。だからお母様は・・・。
お母様の為にも明日から働き口を探そうと決心した。