厄災退治壱
どうしよう!?
早く行かないとみんなが・・・。
『落ち着くっス。精霊馬を召喚するッス。あれならばオウリさんの子孫の誰かの元にいけるっス。』
お願い!来て!
胡瓜の馬を呼んだ。
胡瓜の馬に跨るとヒビの隣にいた。
『この馬、条件があるけど移動手段としては早いっスね。』
みんな大丈夫ですか?
『無事じゃないみたいっスね。状態異常に罹ってるっス。』
早く治さないと!
『毒、麻痺、眠り、呪い、視界不良、幻惑、鈍化、空腹の8つっス。耐性が高いんで、軽症で済んでいるのが幸いっス。』
良かった・・・クロ治療をお願い。
『空腹以外なら可能っスよ。開始するっス。』
クロが治癒の妖術を使い始めると何処からか声が聞こえてきた。
『む?新手か?奇妙な胡瓜の生き物、黒猫に、童か。此奴らの様に状態異常になるが良い![八乃異常]!』
何か嫌な感覚が体を通り抜けた。
『アブねー、治療に専念しててヒーラー役が倒れたら意味ない。』
クロ、〜って語尾無いよ?
『オウリさん?何か言おうとしてるっスか?口パクじゃ伝わらないっスよ?』
え?声が出ない?
お腹空いてきた・・・。
あれ?視界が・・・
『オ・・さ・しっか・・・っス!』
・・・おなかがすいた。
・・・たべものどこ?
・・・ごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはんごはん
「不味いぞ!クロ介、精霊馬を退去させろ!自力で立ち直れる者はクロ介に頼らず、自分で治せ!そうしたら、全力でお瓜を止めぞ!」
虎次狼は大声で叫んだ。