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組合に呼び出される


次の日、私やクロを含めた風来者達が組合に強制的に召集された。

「大蛇の封印が緩んできている。」


大蛇?


「そうだな、お前さんみたいな若い風来者は知らねーな。お前さんが生まれる前後・・・十余年程前に出現した厄災に当たる魔物だ。」

氷山様が補足してくれた。


「その時は西の大陸から渡ってきた風来者と異界の風来者と力を合わせて封印した。」

へぇーそんな事が。

父様凄い風来者なんですね。

『まぁ、最近は猫に殴り倒されたり障子に刺さったり、壁と同化してて威厳ないっスけどね。』

それ、全部クロが原因だよね?

『〜(口笛)』




「位階が低い風来者には町人を城まで避難させて待機して欲しい。」

それじゃ、私やクロは避難の方ですね。


「ヨネトの一族とお瓜、クロ介は残れ。お前らは個別に話がある。」

えー


「まず、お瓜とクロ介は大蛇の討伐に参加してもらう。」

えーー、私は最下位の位階の風来者ですよ?

しかも、料理人で戦う力なんてないですよ。

『そうっスよ!アタシは猫っス!』

私とクロは組合の長である父様に抗議をした。


「あのな、さーべらすを殴り倒したり、厄災級や希少な魔物を飼い慣らしたり出来るのに非戦闘員と言い張るのには無理がある。クロ介は・・・巻き添いにして悪いな。」

『まぁ、そうっスよね。』


え?農業や狩りに行ってくれたりするいい子たちですよ?

「クロ介、後でお瓜に説明してやってくれ。お瓜の飼っているのがなんなのか。」

『にゃあ?』

父様は小声でクロに一言何か言っていたが、それに対してクロはすっとぼけていた。



「ヨネトの一族の皆様は別命を与えるために残って貰った。ヨモヒロ様、御命令を。」

お城にいる時の服を着て顔を隠している母様が父様の隣に現れた。


「大葉子、お金は、幾らでも出しますから避難所の物資を切らさない様にして下さい。公孫樹、大蛇が来るまで魔物の大群が押し寄せる筈なの。私たちが撃ち漏らした個体を倒して欲しいわ。曹達は最低限の装備の確保をお願い。それと、可能なら戦地に行く風来者達の装備を調整して。ヒビちゃんは万が一城が落ちそうになったら異能の宿で民を守って。玄米は・・・何もしなくていいわ。。」


「え?私の扱い雑じゃない!?」

『プッ、役立たず。』

「は?」

玄米を煽ったクロは彼女に顔を叩かれていた。

『動物虐待っス!鬼婆!』

「誰がONIBBAだって?」

これはクロが悪い。

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