現実は甘くない
まずは、感謝を! そして、前書きはたいしたこと書いてないので飛ばして結構です。
今これを読んでいるということは、少しでも興味があるということだろう。
他の作品を読むつもりが、間違えて押してしまったなんて読者はいないと思う。……そうだよね?
まあ、そんな読者がいてもいいんじゃないかな? PV上がるし、もしかしたら、気の迷いで呼んでくれるなんてことも?
作者はまだまだ拙い文章の雑魚です。
あまり弱気なことを書かない方がいいと思うけど、俺すげぇんだぜ、なんて口が裂けても言えない。じゃあ、文章について書かない方がいいんじゃないかと思うよな。全くもってその通りです。
まあ、ド底辺作者の文章力なんかに期待していないだろうけどさ。
長々と書いてしまったが、普通に? よろしくとか読んでくれてありがとう的なことを書けばいいと思っていた。十分前までは。
でも、なんとなく、勢いで書いてしまった。今は後悔してない。たぶん後で後悔する。
一応、これには意味がある。主人公が↑な感じ? なので、合わないなと思った読者は戻っていただいても結構です。血涙を流しながら、笑顔で見送ります。
正直うさいけど、大丈夫という読者は本文へどうぞ。
――では、物語の始まりです。
「あー、めんどくせー」
家から一歩出て、サツキは言葉通り心底面倒くさそうな声を出す。
なんで休み明けの月曜ってこんなに高校に行く気がしないんだろう? まあ、月曜じゃなくて何曜日だろうと高校に行くのは面倒くさいのは変わらないんだけどさ。授業なんてノートさえ書けば後は半分ぐらい聞き流して終わりだ。休憩時間は全部ラノベを読むのに使っている。
……友達? 一人もいないね。別に友達なんていらない、一人でいるのが好きなんだって孤高を決め込んでいるわけじゃない。友達は欲しいよ? でも、俺から話かけることはしないな。欲しいといってもそこまでの労力を掛けたくない。
まあ、そんな感じだから高校にラノベ読みに行っているだけな感じがしてきた。もう二年ぐらい経っているから、今さら変わらなくてもいいけど。……ああ、高校の事を考えるのはやめよう、憂鬱になる。楽しい事を考えよう。そうだな……異世界に転移されないかな。転生でも、召喚でもいいからさ。俺、異世界ならうまく生きていけると思うんだよ。生まれる世界を間違えたんじゃないかな。
考え事をしていても、足は止まらず動き続け通学路を進んでいく。建物の影が途切れ、雲一つない快晴の空に輝く太陽が、二日間家に引きこもっていたサツキの目を焼く。
「…………ッ」
咄嗟に腕を掲げて光を遮る。アンデッドや吸血鬼とかの闇の眷属ではないけど、眩しすぎる太陽光に浴びて身体が熱くなる。
朝から無駄に頑張って輝かなくてもいいだろ。昇ってきたところ悪いけど、もう沈んでもいいよ。たまには休めよ。太陽が沈めば、夜だから俺もUターンして家に帰るんだけど。
サツキの願いが叶ったのかどうかわからないけど、目を焼く太陽光が突如消え、目の前が真っ暗になる。
「――――!?」
休んでいいとは言ったけど、そんな即行帰るか!? いつものんびり昇って沈んでいるくせに。
手を持ち上げて目の前にかざしてみるが、何も見えない。暗闇だ。これじゃあ家にも帰れない。いや今は家とかどうでもいい。いったい、何が起きたんだ?
「な、なんだよ、これは!?」
「え!? 真っ暗になった!?」
「誰かいるの!? 助けて!」
周囲の闇から困惑、驚愕に染まった悲鳴が聞こえてくる。
いきなり大声で叫ばないでほしい。びっくりするだろ。俺一人だけだと思っていたが、発する声の数から、十人以上はいる。声を上げていない人も結構な人数いるみたいだ。
この暗闇の中じゃ下手に動いたら危なそうだ。……そうだ。スマホのライト点ければいいじゃないか。学ランのポケットを探るがない。鞄に入れたか? 鞄の中身を調べようとして、そもそも手に持っていたはずの鞄がないことに今さら気付く。落とした覚えはない。なのに、ない。……これは、持ち物が全て消えた? これは、もしかしたら……、まだ確信はない。情報が少なすぎる。
無駄だろうと思うが闇に沈む世界に目を向けると、変化があった。闇の中に線、何かの輪郭が見える。しばらく見ていると、段々と輪郭がはっきりしていき、それが木だとわかる。
首を回して周囲を見回すと、物の形が見えるようになって、木々や茂みに囲まれた森の中にいる。いや、気がたくさん生えているけど、平坦ではなく、山あり谷ありの起伏に富んだ、山林じゃないか。
光の差さない暗闇だと思っていたが、違っていた。太陽光に目を焼かれたせいで、夜の世界に目が追いついていないだけだった。
同年代と思われる様々な制服を着た人が三、四十人ぐらいいる。だけど、今はそれを脇に置いておく。見知らぬ夜の山に、いきなり移動した。もうこれ確実だよな。俺たちは異世界に転移したんだ! いやー、まさかこんなに早く願いが叶うとは思わなかった。さっそく、どんな能力があるのか確認しないと。異世界に来てまず自分の能力を確認するのは基本だからな。
――二十分後。
サツキは地面を殴りつけ怨嗟の声を上げていた。周囲の人は不気味がって近づいてこない。
ふざけるなッ! こんな、……こんなことがあってたまるか! 何の能力もないってどういうことだよ!?
知っている方法を全て試しても何も起きなかった。つまり、そもそもゲームみたいなシステムのない世界なのだろう。異世界に来る前と何も変わらない状態(持ち物はなくなっているが)で夜の山に放り出されるとか、マジで鬼畜だろ!? 死ねって言っているのと同じじゃないか。魔物においしく食べられる未来が容易に想像できる。
異世界に転移するって願いは叶えられたけど、明日行きているかもわからない過酷な異世界なんて詐欺みたいじゃないか!? 不老不死を願ったら、不死身のスライムに変えられるみたいな感じか。願いには代償が付いてくるってか?
ないものを嘆いていても始まらない。せっかく異世界に来たんだ、絶対生き抜いてやる!
そのためには、さっきから集まって話し合いをしている人の群れの中に入って行かないと。ちらちらと聞こえてきた会話から、今異世界にいることは一応理解しているみたいだ。これからどうするかは山を下りるか、朝まで待って下りるかで意見が割れてなかなか決まっていない。
どっちを選んでも危険には変わりはないんだから、今すぐ山を下りて人の住む領域まで行くのがいい。とはいえ、どうやって話をまとめるんだ? リーダーなんて柄じゃないのは自分が一番分かっている。うーん、どうしよう?
悩んでいる間も時間は過ぎるもので、方針が決まる前に、容赦なく第三の選択肢を選ばされる。
発言していた男が倒れた。隣にいた男に支えられ地面に倒れ込むことはなかった。いきなり倒れた男に周囲は心配し、疑問に思っている。
あれが見えていないのだろうか? 暗いし、しょうがないけど、倒れた男の背中に棒状の物が生えている。棒の先端には羽っぽいものが付いている。男の背中に生えている――いや、刺さっているものは矢だ。……まあ、つまり、あれだ。
良い点、悪い点、一言でも、なんでもいいので感想もらえると嬉しいです。
自分がしたことのないことを人に頼むのはどうなんだ? と思ったりもしますが、まあ、そこは部屋の隅にでも置いておく。
短くてもいいから感想が欲しい。なんといっても、励みになるからな。
ブックマーク、評価も歓迎しています。
まあ、感想もらえないのが普通だから気にしてないけどさ。






