表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
124/219

123.不慮/言及


「この行いはトーピード魔導騎士団にとっても新たなる試みだ。情報でしか知り得ないものの『真実』を確かめに行こうじゃないか」



「……ですが、へーネル団長」



「なんだ?」





意気揚々にこれから向かうという帝国統合施設を臨むイラ・へーネルであったが、ダルミの言葉によって冷静なものへと変わる。





「見た限り扉らしきものはありませんですよ。それに警備が────」



「その心配はないぞダルミ。今は平時ではない……防御のない施設なぞ、口を開けて、どうぞと言っているようなものだ。このまま、そうこのままでいいんだ」



「了解ですよ。万が一は、なさそうですね」



「ああ、まあ。入れることは入れるが、その後の方が心配だがな。なあ、オリヴァレスティ?」



「そうだね! 紙面(しめん)の情報しかないけど、精神的な影響を受ける可能性があって、だからこそなのかもね」



「=うん。つまり、警戒にあたる人間の存在についての問題は含まずとも良い。うん」



「その通り、認識阻害のおかげで見つかることもないだろうし、防御魔術は存在していない。今こそ、画期的な入場なのだよ……ファブリカ、他に何か気になるところはあるか?」



「いえいえー! ありませんですよー! あー……でもー、ひとつ言うならー、疲れましたー!」



「そうだな。すまない。よし、我々はこれより帝国統合施設へと侵入する。全員が一列に、壁に向かって進むのだ」





再び舞い戻ったイラ・へーネルの勢い。



横一列になっているトーピード魔導騎士団はその声掛けに従い。

団長を起点として、背後へと、回転する。



人通りを背にし、壁を前にしたトーピード魔導騎士団。

それぞれが、一列のそのままに前方を臨んでいる。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ