3 現れた敵
「なんでっ!?」
「イヤダーシニタクナーイ」
「や、やべえ· · · 」
アッド達は公園で立ち尽くしていた。今、彼らは窮地にたたされていた。その理由は· · ·
「だ、誰ですか!?窓を割ったのは!」
「シニタクナーイイヤダーシニタクナーイ」
「うるさいゴート」
「俺、謝ってくるよ。」
「· · · · · 死ぬなよ?」
「帰ったら、野球をしよう。俺達みんなで· · · 」
「ア、アッド~~~~」
そんな変な会話をした後俺は急いでその人の家に向かった。
その家は大きかった。これ金持ちの家じゃね?ヤバくね?
玄関の前でオロオロしていたその時、ガチャン とドアの開く音が聞こえた。
「うわっ!?」
「きゃっ!?」
ドアを開けたのは、
「ア、アッド君!?」
同級生である『フェレシュ·オリーバー』という名前の少女だった。
「フェレシュ· · ·さん?」
フェレシュ·オリーバーは3年3組の学級委員でもある少女だ。皆から好かれている。ほとんどの男子はフェレシュさんのことが好きであろう。俺は· · · いや、そんなことはどうでもいい。
「アッド君か~良かった。知らない人だったらちょっと怖かったよ~」
「あ、ああ、そうか。その · · · ごめん。ちょっとで野球してたんだ」
「そうなんだ。いいきなり窓が割れたからびっくりしたよ」
「ごめん、怪我とか無かった?」
「大丈夫だよ。あ、待っててボール取ってくるよ。」
良かった~死ぬかとおもったよ。知ってる人で良かった~
そんなことを考えていると、ボールをもってフェレシュさんが戻ってきた。
「はいボール」
そう言ってボールを渡してきた。
「ありがとう。その· · · 窓割ってごめん。」
「大丈夫だよ。それじゃあまた明日ね。」
· · · · · 疲れた。早く戻ろう。野球しよう。そう思いながら戻って、野球を再開した。
午後5時、日が傾き始めていた。
「でも良かったな~フェレシュさんでww」
「ていうか家あそこなんだ。スゲー大きいな。」
「そろそろ帰るか。」
そう言って公園を出た。
「明日も野球やr· · · 」
その時、「ガキン!」
と付近に異常に大きな音が響いた。金属が叩きつけられる音。
「なんの音!?」そう言った瞬間、遠くにある家が潰された。
「なんでっ!?」
「イヤだ· · · 死にたく· · ·ない· · ·」
「これ· · · 」
3人の前には、アックスを降り下ろした体勢の巨大な人型の兵器が立っていた。