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俺の故郷が異世界だったんだが  作者: シュガーsun
2/6

ついた先は異世界

異変に気付いてから30分後。

俺は今、商店街にぎわう街の中にいるのだが、ある確信を得ている。

ここは俺のいた世界ではないとゆうことだ。

まず、街にはいる前にRPGの戦士のような恰好をした人に追いかけられた、

そんな格好のいい歳したおっさん達に追いかけられるのはいろんな意味で恐怖だった。

そんな彼らをなんとか撒いた俺は、気づけば街の中枢に来ていた。

逃げているときには気付かなかったが、回りをみればリアルに動く獣耳や尻尾をつけている人がいるし、

ひげ面の小さいおっさんはいるしでここが違う世界だと気付かずにはえなかった。

はじめのうちは薄々感じながらも、

(どうせゲームのイベントか何かだろ……)

てことでスルーしていたが、見たこともないでっかいトカゲのような生き物に乗ってる奴やら手から炎だして屋台だしてる奴を見たぐらいから学校でも評判だった俺のスルースキルでもスルーしきれなかった。

 

さらにスルーしきれないものがあった。

とゆうのもやけにジロジロ見られるからだ、たまに俺のほうを見ながら何かひそひそと話してる奴もいた。

おそらく俺からしたらと同じように、彼らからしたら俺は明らかに回りから浮いてみえているのだろう。

ジーパン履いてる奴なんかいないし、

なにより今の俺を外からみるとすれば初めて田舎から上京してきた人のそれだ。


思春期ながらそれが気になってか、ふとショーウインドーにうつる自分に視線がとまった。

やはり、どこか不安そうな表情をしている、挙動不審にも見える、まぁここまでは想定内だったが、すぐに想定外のことに気づいた。

「あれ?」

まさかと思い今一度、鏡に映る自分をみてみた。

「やっぱり……」

黒髪だった髪が白髪になっている、目の色も黒ではなく青っぽくなっていた

ただでさえ意味不明の状況なのに、さらに追加され頭痛がしてきた、俺は頭を軽く押さえうつむきながらその場に座り込んだ。

「……これからどうすっかなぁ」

まず泊まる場所を見つけたいがお金もないし知り合いもいない。

だが、ここで一人頭を悩ませる俺に声をかけてくれる人がいた。

なんてお人よしなひとだと思い顔をあげるとそこには、

腰に剣を刺し、西洋の甲冑のようなものに身を固めたRPGの戦士のような風貌の男数人、

俺は彼らに取り押さえられた。



しばらく街の人々の視線をうけながら歩き、石壁の無骨な建物に連れていかれ、俺は背もたれのない椅子に座らせれた。

彼らの一人が俺と向かい会うようにして反対側の椅子に座り、後の数人は俺の周りを取り囲むように立っている。

「なぜこの街にきた?目的はなんだ?」

とりあえず言葉は日本語なので話せばなんとかなるだろう。

「目的はただの買い物です、なぜ街に来たかは、、、散歩してたらついただけです」

まぁ嘘ではない、おおまかに説明するとそうなる、それに異世界から来たなんて信じないだろう。

「嘘をつくな!」

目の前の机をドンと叩き威嚇してくる、誘導尋問でもされるのだろうか?

さらに男は俺の前に一枚の紙を出してきた、それを目にした俺は言葉を失う

「シロ・グレイブ、反逆者がよくもぬけぬけと街に現れたもんだ」

そこには、白髪に青い目の俺の顔写真と指名手配を示すWONTEDの文字があった。

必死に説明をしてみたが、異世界から来たなど信じてくれるはずもなく、抵抗むなしく牢屋にいれられた。


これから俺はどうなるのだろう? そんなことを考えた。

それに、あの写真のシロという名の少年だ。

この場合、すごいそっくりさんというより、こちらの世界の俺だと考えるべきだろう、反逆者と言われていたが一体何に反逆したのだろうか?

まぁ何をしたかはどうあれ、指名手配され捕まった時点で重い刑にされる可能性は大きいはずだ

俺が今できることはひたすらこちらの世界にいた俺を憎むしかない。

今、疑問に残るのはこちらの世界にいた俺が一体どうなっているのかだ。

俺は気付いたらこちらの世界に来て服装は変わらず髪と目だけはかわっていた

このことから魂がいれかわったとかそうゆう線は薄くなる。

たしかに俺はなんらかの形であちらの世界から来たはずだ、まぁそれが当たっているとしてなにかできるわけでもないが。


しばらくすると、牢屋の前にフーデットケープを目深にかぶった二人組がきた。

うつむきながら人生をふりかえっていると、いつの間にか牢屋の鉄の檻が消えていた。

あっけにとられる俺をよそに軽々と一人の人物に抱えられる

「頼む」

そう俺を担いだ人物がもう一人に言うと瞬間的に景色がいっぺんし、気づけば建物の前にいた。

建物と同じように木製で出来た入口にはCLOSEDと書かれたパネルがぶらさがっている。

そして、その入口の横にある四角い看板にBarと書かれてあるのからして酒場なのだろう。


まったく状況が理解できない、助かったのだろうか?それともこいつらに連れ去られたのだろうか?

指名手配とゆうからには俺は誰かに恨みをもたれている可能性も高いし、賞金などもついてるはずだ。

あれこれ考えているうちに中へ連れていかれた俺は店内を見渡した。

客はパネルにあったからかだれもいないようだ、カウンターのとこに女性が一人たっているがおそらく従業員だろう。

俺はそのカウンターの椅子に座らされた。


二人組は顔を見合わせ互いに相槌をうつと深く被っていたフーデットケープをとった。

一人は茶髪の短めのソフトモヒカンにたしかショートコンチネンタルとかよばれる顎ヒゲともみあげがつながっている男だった。

俺のイメージでは、アメリカの軍人さんかフットボール選手といった感じで顔と体格を合わせてかなりの威圧間をかんじる人物だった。


もう一人は、隣の人物がいるからかもしれないがとても小柄にみえる女の子だった。

肩ほどで切りそろえてある白髪のふわっとしたショートカットの髪に青い瞳、ちいさな輪郭と対比してその瞳はパッチリ大きく見える。

そして、そのふわふわしている髪のせいか猫っぽいイメージの少女だった。


その対照的な二人はなぜかとても辛辣な表情をうかべている、これから俺をどうするとゆうのだろうか?

「あんた達は何者なの?俺になんの用があってこんな事をしたんだ?」

ちょっと落ち着いたので当たり前の質問をしてみる、だが途端に少女は目に涙を浮かべ泣き出し、男は手を頭に当てた。

意味の分からない反応だった、さらに今度は少女が目に涙をためながら俺に抱き着いてきた

「お兄ちゃん!」


……ますます混乱してきた。

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