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金色の 菜の花畑の 向こうから    作者:
第2章 私は驚いている
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私は驚いている 3

 野菜を優雅に食べて,口元を上品に押さえた後,倫太郎君?は,話し始めた。

「そうだね。昨日の姿はおじいさんに変えてもらっていたんだよ。」

 そうだ。おじいさんは偽装の名人だったっけ。

「倫子ちゃんの姿も変わっているんだけど,分かっているの?

 全然取り乱していないからびっくりしているんだけど。」


 やはり鏡や,自分の手元は真実を表しているらしい。

 私は夢見る夢子さんではないのだけれど。

「姿は変わっているらしいとは思っている。

 顔がぼやけて見えないから,鏡が変なのかなとも思ったけれど。」


 ・・・・・


 私が黙り込んだので,倫太郎君は首をかしげながら私の顔をのぞき込む。

 

「僕には倫子ちゃんの顔がはっきり見えるけど。」

ねぇ?と言う風に給仕をしてくれる一恵さんを見る。


「私にもはっきり見えますわ。」


 一恵さんもうなずく。


「私は今どうなっているの?」

 心細そうに響く自分の声。自分じゃないみたいだ。

「こっちの世界に合わせて,ちょうど6歳。」

「えっ???」

びっくりして立ち上がると,ガチャン。目の前のミルクの入ったコップが倒れる。

 素早く一恵さんともう一人の男の人が片付けてくれる。

 

「僕は15歳だよ。」



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