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東方逆接触  作者: サンア
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EX応援話

R-18への挑戦とはなんだったのか。



「それはチルノちゃんが悪かったねぇ」


「そっかぁ……やっぱりあたいのせいかぁ……」


 チルノはがっくりと肩を落とした。ミスティアはその肩へ慰めるように優しく手を置いた。


「大丈夫、リグルちゃんならすぐ許してくれるから」


「そうかなあ?」


「そうよ、だからちゃんと謝りましょうね」


「……うん」


 暗い面持ちのまま顔を上げたチルノは、リグルが走り去っていった方へ顔を向けた。


 リグルの件はそれほど騒ぎになっていない。いち早く状況を把握した慧音が場を収めたからだ。慧音は彼に任せるつもりらしく、リグルを追い掛けたりはしなかった。


 チルノを諭そうと思ったがミスティアがやってくれていた。本来リグルを追い掛けるのはルーミアだったのだろう。今回は彼が行ったからか、どことなく手持ちぶさたにチルノらを見ていた。


 四人は役割分担がしっかり出来ていた。学業でもそうあってくれると助かるのだが……慧音は苦笑して時間を確認した。


 そろそろ午後の部が始まる。



 緑色のショートヘアー、半袖のブラウス、膝ほどのハーフパンツ、昆虫の羽を模したマント。ボーイッシュなファッションだ。


 リグルは意図的にそういう服を選んでいた。髪も首より長くなるとすぐに切ってしまう。


 男の子っぽくあろうとした。だが根が少女なのか、結局は外見だけで中身までは変えられなかった。


 一人称をボクにしてもすぐ私に戻ってしまう。仕草や歩き方もそうだ。でもそんな武装をしても結局意味はなかった。


 胸の大きさはごまかせない。さらしを無理に巻いても限界があるし、何より苦しい。


 いつも視線は胸に集まる。すれ違う人だけならまだしも、対面で話している人までそうだ。


 チラチラとこちらにバレないように見ているつもりだろうが、リグルはそういう視線には敏感だった。


 リグルだけじゃない。女性はみんな……いや男性だって一部分を注視されたらわかる。ただ男性と女性では見られる部位が違うだけだ。


 今だってそうだ。また胸が原因でこんなことになっている。


 チルノを責めるつもりはない。悪気がないのはわかっているし、逃げ出したのは恥ずかしかったからだ。


 観客席の地下に関係者以外立ち入り禁止の通路がある。直接グラウンドに繋がっており、また途中にいくつかの部屋があり、その内の一つが更衣室になっていた。


 ドアを勢い良く開け、すぐに閉じ、背中をドアに押し付けてズルズルと崩れ落ちた。息を切らせてうつむくと前髪を伝って汗が床に落ちる。


 汗だくだ。全力で駆け抜けたのだから当然か。額から頬から顎から首から、大粒の汗がだらだらと流れている。


 片手にタオルを持っていたが使わなかった。目の端から流れる涙をごまかすためだ。


 三角座りをしようとして太ももに胸が当たると怒りが込み上げた。こんな胸がなければ良かったのに……。


 汗があろうがなかろうが、リグルが泣いてるのは明白だった。


 背中越しに振動を感じた。コンコン、コンコンとリズミカルに乾いた木の音が鳴る。


 ノックされてるのか。そうだ自分が塞いでるから開けれないのだ。


 もうちょっとぐらい泣いていたかったなと思いながら急いで顔を拭い、その場を立って移動した。


「すみません! どうぞ!」


 このどうぞという言葉がいけなかった。入っていいよと解釈されたからだ。


 リグルはドアに背を向け、木製のロッカーを挟んで設置されたベンチへと腰掛けた。


 とりあえず入って来た人と顔を合わせたくない。


 ドアが開く。続いて足音、リグルの背後で止まった。そしてリグルは背中に自分のものじゃない体温を感じた。


「ごめんね」


 彼だった。自分なんかを追い掛けていたのか。彼はリグルを背後から抱き締めていた。


「~~~~!?」


 突然だった。反応出来ない。いや身体の内側ではとてつもない反応が巻き起こっている。


 これは幸福と快楽だ。心臓は幸福に跳ね回り、快楽が股ぐらを熱くする。


 恥ずかしいどころの話じゃない。今一つ言葉は浮かばないが、恥ずかしいの一段階上の別の感情がリグルに生まれた。


 ごめんねと言っているのだから、リグルが逃げ出したのは自分のせいだと思っているのだろう。


 確かに原因は彼とチルノだが、リグルはそれを怒ったりしている訳ではない。恥ずかしくて逃げただけだ。


 普段ならすぐに説明するが今の感情では出来ない。言葉を上手く発せない。


 彼は意外と積極的に接触してくる。頭を撫でたり、手を握ったり、抱き締めたり、表情の変化に乏しい分、何かを表現するのに接触を多用する。


 彼に積極的に接触する者にはそうではない。彼が魔理沙や妖夢の手を握っているのは良く見るが、彼が同じことを霊夢や幽香にしているのはあまり見ない。


 きっとバランスをとっているのだ。


 彼は背後からリグルの肩に手を置き、胸を押し付けるように背中に当て、後頭部から首筋を彼の吐息が生暖かく濡らす。


「(こ、ここ、こりぇ……しゅごしゅぎぃ……)」


 ドロドロに蕩けた脳が思考を妨げた。一瞬、男性に胸を当てられて喜ぶってなんだこれと考えたが、そんなものは快楽の濁流に飲み込まれて消えた。


 濁流は頭の頂から足指の先まで電流のように伝わり、ピリピリと敏感になった身体を刺激する。


 全身の筋肉が弛緩し力が入らない。開きっぱなしの口からはよだれが垂れ、感情とは関係ないところで涙が流れている。


 興奮して生まれた熱気が汗を多量に分泌するが、不快感はない。正確にはあるが、彼との接触によりまるで気にならなくなっている。


 リグルの膝にぽつりぽつりと涙が落ちた。それを彼が勘違いし、頭まで撫で始めた。


 そうすると無論快楽や幸福は増大し、更に反応が、単純に涙や汗の量が増えるので逆効果なのだが、やめてもらうには惜しいし第一お願い出来る余裕もない。


「う……ひっ……くぅ……」


 とうとう喘ぎまで漏れ出した。恥ずかしいとか考えなくもないが、それを止める力も今はない。


 彼はこれが嗚咽だと勘違いしたらしい。実際そんな風な涙はどこかへ吹き飛んでいるのだが、リグルが話せない状況でそれを察するのは難しい。先程まで実際悲しさなり悔しさで泣いてたのだからなおさらだ。


 彼はより強く身体を寄せた。そうすることで相手に安らぎを与えれると信じているからだ。


 まあ実際安らぎより興奮の方が強いのだが、慰めるという目的には反してないだろう。


 しかししばらくしても泣き止まない(泣き止めない)リグルに、もしかしてこの状況が嫌なのではと更に彼が勘違いを始めた。


「やめた方がいい?」


 身体を少し離して質問する。


「とんでもない!?」


 身体に力が戻ったリグルが高速で振り返り否定した。否定したまでは良かったが、彼と対面すると恥ずかしさが振り返して来た。


 頬を赤くして目を反らす。そういえば二人っきりだ。彼と二人きりだなんて珍しい。余計に意識してしまう。


 彼は口ごもったリグルを首を傾げてジッと見ていた。リグルの目を見ようとしているが、向こうが反らしたのを無理に合わせるほどいぢわるではない。


 彼はリグルが話し出すまで何時間でも待つだろう。それをリグルもわかっている。だから少し焦っていた。


 ちゃんと話さないと彼に迷惑をかける。少なくとも運動会が終わるまでには話し出さないといけない。


 ここが女子更衣室だからだ。運動会が終われば選手なり関係者なりが集まる。その場に男性である彼がいるのはマズイ。


 いや多分誰も気にしないだろうけど。


 しかしリグルは人が来るまでには終わらせたかった。恥ずかしくて逃げたのだから当然だ。それに長い時間彼を拘束するのも気が引ける。


 大丈夫、さっきよりかは落ち着いてる。リグルはスゥーッと息を吸い込んで吐き出した。内側にこもっていた熱気がほのかに冷めた。


「……だ、誰も……悪くないんです……恥ずかしくて……逃げちゃって」


 照れ笑いを浮かべたどたどしく話し出す。


「……さっきのも……全然嫌じゃなかったです……その……う、嬉しすぎて喋れなかったといいますか……」


 緊張してしまうので彼の目は見れない。見ていれば余計なことまで話し出さずに済んだのに。


「な、なんなら……もっと……いろいろ……してもらいたかったなあ……なんて」


 あれ私なに言ってるんだろう。そう思った瞬間、彼の顔が、唇と唇の距離が数センチ程度のところまで接近した。


 ビクッとリグルが震える。恐怖ではなく悦びに近い反応だ。


「どんなことしてほしいの?」


 妖艶な囁きが頬を伝って耳に届く。リグルの内側で新たな熱気が燃え盛った。そして恥じらいや緊張が消えていくのを同時に感じる。


 リグルは両手を彼の頬に当て、片手の人差し指を唇まで滑らせた。お互いの吐息が混ざってなまめかしく濡れている。


「いろんなこと……してほしいです」


 恥じらいに戸惑う少女の表情は消え、代わりに、妖艶さを孕んだ女の笑みが産まれていた。



 運動会に優勝したのは霊夢であった。深く酒に溺れ、呂律も回らぬぐでんぐでんの状態だったが、運動能力に陰りはなかった。むしろパワーアップしていた。


 とはいえ表彰式が終わる頃には完全に寝こけてしまい、彼に背負われて帰ることとなった。賞品は後日送ってもらうそうだ。


 会場の片付けをしている中、チルノがリグルへ真剣に頭を下げているのを目にした。


 チルノは今にも泣きそうな顔だったが、リグルは何も気にしていないと悠然とチルノを慰めていた。


 キョトンとしたルーミアの隣で、ミスティアが何かを察して笑みを浮かべた。


 帰り道、すっかり元気を取り戻したチルノとルーミアの背中を見ながら、隣を歩くリグルへとミスティアが口を開いた。


「どんなこと、してもらったの?」


 リグルは一瞬驚いた後、微かに照れた笑みを浮かべた。


「……汗、拭いてもらった……」


「…………え? それだけ?」


「う、うん」


 拍子抜けだった。ミスティアの想像――妄想――ではもっと過激な展開が繰り広げられていたのだが。


「なーんだ」


「へ、変かな?」


「ん~……」


 各々いつもの服に着替えている。そんな中でリグルには変化があった。いつもならキッチリ締めるブラウスのボタンが一つ外れていたのだ。


 まるで胸を強調しているかのように。


「変じゃないけど……○○○とか○○○○とか○○○○○○○○○ぐらいはしてそうな表情だったから」


「そ、そんなことしてません!?」


「あ、意味わかるんだ」


「うぐっ!?」


 過激な単語に反応したリグルをからかうと、いつもと同じ反応が返ってきた。そんな簡単に変わらないか。多分ブラウスのボタンも気付いてないだけだろう。


 真っ赤になってうつむくリグルに安堵すると同時に、少しだけ心配になった。


「(損な性格ね)」


 こんなことでたくさんのライバルに勝てるのだろうか。応援する身としては、もっと積極的に攻めてもらいたいものである。


「……こ」


「ん?」


「今度は……た、頼んでみよっかな……」


「……」


 いらぬ心配だったようだ。ミスティアはニッコリと笑うと、自身の知識を総動員してアドバイスを始めた。



「あしぇ……ふいれ……」


「はいはい」


「風呂入った方が早いと思うけど」


「やら……めんろい」


「そうか、好きにしろ」


「ばんざいして」


「ばんじゃ~い」


「子供か、服ぐらい自分で脱げ」


 彼は霊夢の服を器用に脱がすと、乾いた手拭いで霊夢の汗を丁寧に拭った。


 首、胸、腹、背中、脇、腕、太もも、足、局部、霊夢はいずこの部位に触られても欠片の抵抗も見せなかった。


 なんなら見ていただけの魔理沙が顔を赤くしていた。


「大変だな」


「ん……昼よりかは楽」


「ああそう……へぁ?」


「宴会だあ! 霊夢の優勝祝いだあ!」


 いったいなんのことか、聞こうとすると萃香が酒瓶を片手に勢いよくふすまを開けた。ふすまの先では運動会の参加者を中心に十数人の人妖が集まっている。


 彼は立ち上がると台所へと歩き出し、全裸の霊夢は笑顔で飛び起きた。


 宴会の中、魔理沙だけが悶々と彼の言葉を反芻していた。



いやあBXは強敵でしたね。


私「騎士ガンダムのカードダス演出かっこいいなあ……ほああ!? SKLとマジンガーの合体攻撃!? エーアイ本気出しすぎぃ」


フラン「ガオガイガーが若干冷遇だな、ジェネシックないのか……」


私「でも超竜神と撃竜神の合体攻撃あるよ」


フラン「マジでか」


こんな有り様ですが私は元気です。次回はギャグ中心でいきますね。

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