表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/4

桃拾った

昔々、あるところに若い夫婦がすんでいました。

ある日、夫は山に芝刈りに妻は川に洗濯をしに行きました。


妻が川で洗濯をしていると

ドンブラコッコ。ドンブラコッコ。

スイカが流れてきました。

「え!?スイカ!?」

びっくりとした妻は立ち上がり、スイカを川へ拾いに行きました。

「おかしいなぁ。ここで確かデカイ桃が流れてくるはずだったのに。だいほ...」

台本と言うところで妻はハッとした。

(あ、危なかったぁ!危うく台本と違うと言いそうになっちゃったよ!このまま変なこと言ってたら子供たちの夢と希望を壊していたかもしれない!!)

と心の中でヒヤヒヤした妻だった。こっちもヒヤヒヤしたわボケ。

妻は台本通り話を進めようとスイカを再び川へ流して桃が流れてくるのを待った。


五時間が経過した頃

桃はやっと流れてきた。

(一体この時間何があったんだよ!?)

と思い妻は桃を拾いにいった。

「よし、桃も拾った事だし帰るか。」

本当の目的は川で洗濯のはずが桃狩りになっていた。そして洗濯物は風でいつの間にか飛んでってしまった。そんなことは気づかずに妻は家へ帰った。


家へ帰ると夫がいた。

「今日は遅かったな。」

「えぇ。実は桃を拾ってきてしまったの。」

バカいえ、当初の目的忘れて桃を無理矢理もって帰ってきたのは貴様だろう。とナレーターは思った。

すると夫はびっくりとして

「俺も桃を拾ってきた。」

と言って大きな桃を出した。

え?今、桃ポケットからでてきたよね?

とナレーター。

「あら、偶然ねぇ。」

と妻も大きな桃をおいた。

「どっちの桃を割る?」

と夫。

「こっち。」

と妻。

二人は妻が拾ってきた桃を割ることにした。


パカっ!


と桃を割った瞬間。

光が出てきて、中から赤ちゃんではなく爺さんが出てきた。両手に桃を持って。

「お前たちが落とした桃は金の桃か?それとも銀の桃か?」

と両手を掲げた。

いやいやいや!!どう考えてもおかしいでしょ!?一体なんなのこの爺さん!出演するとこおかしいよね!?しかもそんな桃があったら恐いわ!とナレーター。


「...。」

「...。」

沈黙があったあと、妻は立ち上がり爺さんを桃に押し込み。近くの川に流した。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ