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第零章 始まりの鐘

 

 初めまして、(すすき)です。

 この作品には流血、人の死などが描写されていますので、苦手な方はお気をつけください。

 それでは、未熟な芒ですがお付き合いください。


 二〇三四年三月一日、太平洋上空。



「こちらチームリーダー、α隊全機突入準備完了っ!」


「チームβ、こっちは二機撃墜された。二機突入可能」


「チームγ、全機突入準備完了っ!」



 暗い、絵の具をぐちゃぐちゃにかき混ぜたかの様な雲が漂う空の下、複雑な軌道を描き戦闘機が直径三〇㎞はある黒い巨大な球体――マザーゲートまで突き進む。



「こちら作戦本部総司令官、神凪だ。最後の指令を下す。チームα、β、γ、マザーゲートに突入開始――。諸君の勇気に、神の御加護があらんことをっ! 総員敬礼っ!」



 大型ディスプレイが設置された地下基地、その最上位に立つ男性は、最後の指令を下した後、ディスプレイに向け敬礼する。


 固く噛み締めすぎた唇は裂け、血が顎を伝い地に零れ落ちる。他の隊員たちもそれぞれが立ち上がり一斉に敬礼。歯軋りの音や嗚咽がもれるも、全員敬礼をしたままディスプレイを見続ける。



「チームα、了解」


「チームβ、了解」


「チームγ、了解」



「「世界の為にっ!!」」



 十機の戦闘機が一気に加速し、マザーゲートに突入した――――その瞬間、確かに世界が震えた。


 マザーゲート内部に突入した戦闘機より二〇もの核弾頭が機体ごと炸裂、マザーゲートは二倍ほどに膨張し、崩壊。 その余波はまさしく天変地異、風圧で津波が生まれ、炸裂音は大地を割り猛威を振るう。


 大地が――――死んでゆく。


 誰かが言った、世界の終わりだと。


 誰かは言った、新たな世界の始まりだと。


 誰かに言った、――――――――――今、生きている――――――――――と。






 こうして、二〇三〇年日本、小笠原諸島南硫黄島より東におよそ三〇kmの辺り、太平洋上空地点に突如出現したマザーゲートは、四年をかけて地球から約十億人もの死者を出した後、各国最強の戦闘機乗り達による捨て身の作戦、≪グーングニル≫によって消滅した。


 四年に渡って続いたワールド・デストラクション〈World Destruction 〉はようやく終わった。


 だが、これはただの始まりに過ぎない。


 人類史上最悪にして壮絶なる戦い、そのプロローグ。


 賽は投げられた。


 最後に残るのは人か、それとも――――――。


厳しい批判、感想お待ちしております。

作者は初心者ですので技術向上にご協力ください。

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