三章 別れ
ご飯を食べ終えると私はローラに連れられてキッチンに立った。
キッチンは驚くほどピッカピカで汚れ一つなかった。
「ケーキって誕生日に食べるやつだろ?作れるなんてすごいな」
キャリッシュはローラを見て笑みながらそう言った。
「なんだ?食べたことないのか?」
ハンドミキサーを握ったローラは生クリームを泡立てながらそう言った。
「うん」
キャリッシュはローラを見てそう言った。
「レストラン・アディのケーキが人生初めてのケーキなんて良い家のお嬢様もビックリすることだぞ?」
ローラはそう言って笑った。
ドロッとした液体がふわふわしたパンになったり、ミルクがもこもこになったり、ローラと作るケーキを楽しかった。
曙陽の勇印のビスケットまで用意してくれて私はなんて幸せなんだろうって思った。
「美味いよ!ローラ!」
フォークを握ったキャリッシュはローラを見て笑みながらそう言った。
「そうか」
ローラはキャリッシュを見て笑みながらそう言った。
「私って幸せ者だな~」
キャリッシュはケーキを見て笑みながらそう言った。
「ここでなら幸せに暮らせそう」
キャリッシュはローラを見て笑みながらそう言った。
でも、ローラのところから離れる時はすぐにきた。
万象教の聖職者が南煌炎から店に来たんだ。
「ニコです。世界教皇様から頼まれて迎えに来ました」
にこやかに話しかけてきたこの人は万象教が運営する児童保護施設、クンツァイト・東輝水で聖職者をやってるニコ・オーブ・アレキサンドライトだった。
私はニコ聖職者たちと共に万象教が運営する児童保護施設、クンツァイトに行くことになった。
店から出る時、ローラは私にリュックを持たせてくれた。
「これを背負ってあの聖職者のお姉ちゃんについていくんだぞ」
ローラは動物のワッペンが着いた青色のリュックをキャリッシュに差し出してそう言った。
「・・・うん」
キャリッシュはローラを見て笑みながらそう言うと動物のワッペンが着いた青色のリュックを受け取った。
「また飯食いに来いよ。稼げるようになるまではただで飯を食わせてやる。いつでも待ってるからな」
ローラはキャリッシュを見て笑みながらそう言った。
「うん」
動物のワッペンが着いた青色のリュックを抱きしめたキャリッシュはローラを見て笑みながらそう言った。
次回
四章 忘れられない友




