十九章 国外調査へ
神護国歴五十二年、十一月四日。
第二十一期国外調査隊が編成されることになり、南方剣士団も参加することになった。
南煌炎の治安維持とボランティア活動はミッケ母さんと古株の剣士たちが行っていくことになった。
「ミッケ母さん、やっと評価が回復して剣士たちが入ってくるようになったんだ。変なことはせず、マニュアル通りにやってくれよ?」
キャリッシュはそう言うと黒鞘に納まった刀を持った。
「はい・・・頑張ります」
あの一件からミッケ母さんはすっかり縮こまってしまった。
まぁ、仕事はしてるし別に気にしてなかった。
だが、やり辛さだけはあった。
「帰ってきたら宴会開こうぜ。南方剣士団でな」
黒鞘に納まった刀を担いだキャリッシュは振り向いてミッケを見て笑みながらそう言うと部屋から出た。
いってきますが言いづらい空気が充満するその場で何とかひねり出した挨拶っぽい言葉だった。
私は南方剣士団を出て調査隊の集合場所に行った。
調査隊の集合場所は地下の車両基地。
車両基地にある車両、アマミエ・オートメイカー製AA9-AC。
母艦イクイノックス所属の居住船にある会社が生産したとにかくタフな車両だ。
「本隊の隊長を務めます、落陽の勇者カスミ・ローゼ・カーリンです。よろしくお願いします」
カスミ・ローゼ・カーリンは第二十一期国外調査隊の隊員たちを見てそう言った。
「よろしくお願いします」
キャリッシュたちはカスミを見てそう言った。
「今回は落陽の勇者様がいてくれるなんてな」
調査隊の隊員1は笑みながらそう言った。
「私たちついてるな」
調査隊の隊員2は笑みながらそう言った。
「まぁ、政局に任せて何もしないサボりが足を引っ張らなければの話だけどな」
「やめてやれよ」
調査隊の隊員たちはボーっとするキャリッシュを見て笑いながらそう言った。
「ふぁ~」
キャリッシュはあくびした。
「総長、そろそろ車両に」
南方剣士団の剣士1はキャリッシュを見てそう言った。
「おう」
キャリッシュは笑みながらそう言うと車両に乗り込んだ。
次回
二十章 親族




