十六章 大事件
そして、神護国歴五十二年、四月十日。
ついに決選投票が始まった。
各政局、不明・白票が三パーセントから五パーセント、残りの票は全てマリーを抜いた残りの四名に入るという状態になった。
首位は私、時点でエミア・ド・マーカム氏だった。
この時期は私の所に次々と各政局の長官が集まってきて忙しかった。
「ミッケが育てる勇者候補に期待してたんだけどね・・・どうしてあんなのになっちゃったかな・・・」
シゼルはキャリッシュを見てそう言った。
「ミッケの弟子の中で期待できるのはもう君だけだよ。頑張ってね」
シゼルはキャリッシュと力強く握手しながらそう言った。
「はい!頑張ります!!」
キャリッシュはシゼルを見て笑みながらそう言った。
「この際、強さなんてどうでもいい。僕が求めているのは自分の立場をわきまえているヤツだ。君は間違っても政治屋さんにはなるなよ?」
白翔はキャリッシュを見てそう言った。
「はい!気をつけます!」
キャリッシュは白翔を見てそう言った。
「よし、良い返事だ」
白翔はそう言うと手を差し出した。
「・・・」
キャリッシュは少し緊張しながら白翔と握手した。
開票が近づいた神護国歴五十年、四月十三日。
世界教皇様改め華千﨑 華殿下が南方剣士団に訪問して私と会談することになった。
民間報道会社四百七社、各社から一人の記者が選出されて四百七名が南方剣士団に集められた。
教会に居る時とは違う正に高貴なるお方という感じの殿下と一言一句、ちょっとした指の動きまで私のことを記録する記者たち・・・あまりの重圧で頭がおかしくなりそうだった。
そんな中、何を考えたのかわからないが姉弟子マリーはヤバい事件を起こしてしまった。
その事件を発見したのはミッケ総長と私を支持してた剣士たちだった。
なんと、姉弟子マリーが梨々香陛下作の木刀を燃やしてたんだ。
「う、嘘だろ・・・おい」
記者たちは事件現場を見て絶句した。
「不敬です」
華はマリーを指さしてそう言った。
姉弟子マリーは警察官に連行され、姉弟子マリーの師匠であるミッケ総長は無期限の停職処分が言い渡された。
次回
十七章 南方剣士団の総長に




