十一章 二度目の別れ
翌日から私は世界教皇様から貰った白木の木刀を使って鍛錬を始めた。
木刀のことを聞いてくる先輩に自慢したりもした。
でも、その木刀はある日突然なくなった。
先輩たちも必死に探してくれたけど、見つからなかった。
先輩たちは器物破損、又は、窃盗事件として調査するようにミッケ母さんに相談してくれたりもした。
色々手は尽くしたけど、結局木刀は見つからなかった。
私は先輩から助言を受けて木刀を紛失したことを謝りに世界教皇様の所まで行くことにした。
でも、そんな私の前に現れたのは姉弟子のマリーだった。
「世界教皇様に伝えたら大事になる。曙陽の勇者様が責任を取らされるかもしれない。曙陽の勇者様が解任されたらお前責任負えるの?」
このマリーの言葉に今まで堪えてきたものが溢れちまってさ・・・
メチャクチャキレちまったんだよ。
「曙陽の勇者様が責任を取らされるかもしれない?剣士団内でそういうことが起きたのに最優先に解決しようとしない時点で責任者としてどうかしてんだ。責任取らされて当然だろうが」
キャリッシュはマリーを見てそう言うとマリーを退かして出入り口に進んだ。
「待て!!南方剣士団に何かあったらお前のせいだからな!!」
マリーはキャリッシュを見て大声でそう言った。
「知らねぇよ!!そんなことは!!」
足を止めたキャリッシュはマリーを見て怒鳴った。
「総長のミスは弟子の責任だって愛しの曙陽の勇者様から教わったのか!?クソみたいな教えを御教授してもらったんだな!!」
騒ぎを聞いた剣士たちが来る頃には傷害事件が起きてた。
七陽の勇者候補二人が剣士団内で傷害事件を起こしたと大々的に報道された。
次回
十二章 楽しい時間はいつも続かない




