十章 見切り踏みつけ戦術の師匠
数日後、色々な人から剣術を学んでる者がいるという話が中央へ行ったんだろう。
ついに世界教皇様から呼ばれて剣術の指導を受けることになった。
「お願いします」
木刀を握ったキャリッシュは華を見てそう言った。
「ここは神聖な道場です。そして、私たちは相手であり敵ではない。道場と相手に敬意を持ちなさい」
正座した華はキャリッシュを見てそう言った。
「は、はい!」
キャリッシュは木刀を置いて正座した。
「よろしくお願いします」
華はお辞儀してそう言うと木刀を構えて立ち上がった。
「よろしくお願いします!」
キャリッシュは華の真似をして立ち上がった。
世界教皇様の太刀筋は信じられないほど鋭くて恐怖すら感じた。
とにかく攻撃から逃げて隙を狙った。
「隙だッ!!」
木刀を握ったキャリッシュは木刀を真っすぐ振り下ろした。
「・・・」
華はキャリッシュの一振りを体の軸を動かすだけの最低限の動作で回避すると木刀を踏みつけて木刀を構えた。
「・・・・・・あぁ・・・」
風圧で髪の毛が乱れたキャリッシュは目の前で止まった木刀を見て冷や汗を垂らす。
この後、しばらく頭の中が真っ白になって頭が働くようになってからは恐怖で全身鳥肌が止まらなかった。
「思っていたよりも鋭い太刀筋でした。が、思考力が足りませんね。相手の実力がわからないまま自信満々に振り切ってしまうところとか」
木刀を下ろした華はキャリッシュを見てそう言った。
「すみません・・・バカなんで・・・」
キャリッシュは華を見てそう言った。
「謝る必要はない」
華は下がりながらそう言うと正座した。
「・・・」
キャリッシュも華の真似をした。
「今日知った感情を忘れずに。今日のことを思い出せば、きっと頭がフル回転するから」
華はキャリッシュを見てそう言うと一礼した。
「はい!!」
キャリッシュは華を見て大声で返事をした。
「その木刀、記念にあげるわ」
華はキャリッシュを見て笑みながらそう言った。
「良いんですか!?梨々香陛下の名前彫ってあるんですけど・・・」
キャリッシュは華を見て笑みながらそう言った。
「良いわよ。パパが作ったってだけだから」
「ありがとうございます!!」
「やった!これ使ってたらメチャクチャ頑張れそうです!」
キャリッシュは木刀を見て笑みながらそう言った。
次回
十一章 二度目の別れ




