一章 人生を変える出会い
登場する重要キャラクター
キャリッシュ・ローゼ・カーリン
マリー・V・ヘリズランド
イザベル・ド・セブン
エミリー・ド・ボルドリー
ディビナ・メル・ベイツ
華千﨑 華
ミッケ・ローゼ・カーリン
ヒルデガルト・フォン・ケイボワール
アイリア・カルティナーレ・シュペー
カスミ・ローゼ・カーリン
神護国歴三十二年十一月七日。これが私の誕生日だ。
でも、私は誰からも祝われない。
私を生んだ母は曙陽の勇者として死星ラーフィアと戦ったミッケ・ローゼ・カーリン。
私の近くに居たのは大罪人アージヴァイズ・ベルコント・ニコルの娘、リッシュ・ベルコント・ニコルだ。
リッシュは毎日酒を飲んで毎日祈ってばかりいた。
私にとっては居ないような存在だった。
小さい頃の私はミッケ母さんを尊敬してた。
ミッケ母さんは最強だと信じて止まなかった。
小学五年生のある日、私は同級生と殴り合いの喧嘩をした。
ミッケ母さんをバカにされたことがきっかけだった。
「曙陽の勇者は死星ラーフィアに負けたんだ。梨々香陛下に恥をかかせた奴が最強なわけない」
カッとなってさ・・・あの時は怒りで頭がどうにかなってたんだと思う。
その後、ミッケ母さんが来ると思ってさ。
どう謝ろうか、何を言おうか、幼いながら一杯考えた。
でも、来なかった。
来たのはハットをかぶった金髪の気が強そうな綺麗な女性だった。
「ミッケの代理として来ましたローラ・エリザベス・アディです。この子が迷惑をかけたようで」
見たことがない人は必死に頭を下げてた。
私は喧嘩になった子と仲直りしてその場はお開きになった。
この知らない人に何を言われるのか、私は怖くてしかなかった。
でも、この人は凄く優しかった。
「ごめんな。ミッケに親としてするべきことを教えられなかった私の責任だ」
車のドアを開けたローラはキャリッシュを見てそう言った。
「どこ行くの?」
キャリッシュは車に乗りながらそう言った。
「どこへ行きたい?万象教の福祉施設か私の店か」
ローラは車に乗りながらそう言った。
「ドア閉めるぞ、手を挟むなよ」
ローラはキャリッシュを見てそう言った。
「あ、うん・・・」
キャリッシュは困惑しながらそう言った。
車のスライドドアが閉まる中、私はローラという人に質問した。
「どうして私に構うんだ?」
キャリッシュはローラを見て首を傾げながらそう言った。
「学校と神護国が認める代理の保護者だからだ」
ローラはシートベルトを締めながらそう言った。
「シートベルト付けられるか?」
ローラはバックミラー越しにキャリッシュを見てそう言った。
「うん」
キャリッシュはそう言うとシートベルトを締めた。
「で、どこへ行きたい?」
「・・・あんたの店に行ってみたい」
キャリッシュはローラを見てそう言った。
次回
二章 人生が変わる瞬間




