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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第17話 大宴会2     

おはようございます。

投稿です。


「お、おねぇさま!女神チャウさまに抱かれているのはっ!?」


 無言だった二が眼を輝かせ話し始めた。


「なんと愛らしい……」


 三も思わず声が出たようだ。


「あれは伝説のヌッコさんでしょうか?」←二さん


「いや、違うでしょう?ネッコさまよ!」←三さん


「ネコよ」←一さん


 ここで焦るユウバ。


《ち、ちょっとバトルゥ!女神チャウだったらぁ、白黒ネコが雷蛇って知っているはずぅ!》


 そう思った瞬間、女神チャウと眼が合った!


◇女神チャウさま、もしくは『さん』な?了解?◇


 突然の念話が直撃する!

 強力な光りの矢のような念で、今まで感じたことのない念である!

 強烈無比、意識がブレるほどの念である。


「《〔ひゃい〕》」


 その圧倒的波動に声が裏返る。

 そして、魔女回路だけに念を送る女神チャウ。


◇お前が村長の報告にあった魔女か?◇


〔!〕


◇存分に動いてよいぞ、ただし野心による殺害は許さん◇


〔混乱を歓迎すると?〕


◇この世界、簡単に混乱はしない◇


〔……どうだか〕


◇この世界は世界自体が女神なのだ、憎しみの争いを起こす者は、消える◇


〔変化をお望みかぁ?〕


 消えるとは物騒な、と思いながらも相手を探る魔女回路。


◇女神は魔女の心も持っておる◇


〔まさか、お(たわむ)れを〕


◇魔女を知らずして女神は務まらぬ、お前の魔女の力、存分に示して見せよ!◇


 ここで魔女回路は喜んだ。

 公認だ!殺害以外は何でもありだ!


 魔女は女神の見た目に騙されていた。

 物質で小娘のような女神。

 名ばかりだ、と思っていたのだ。

 女神グネの間抜けた行動、その失態。

 人族となんら変わりが無いではないか!魔力こそ膨大だがそれこそ、そこにいる雷蛇と同じではないか!

 蔭でニンマリと口を歪める魔女回路。

 この世界、我の手に!


 彼女は知らなかった。

 深淵より溢れ出す狂気の豊穣を。

 恐怖のような愛情を。女神は確かに警告したのだ、私は魔女の心も持っていると、それは魔女でもあるぞよ、と。


 歓声が聞こえてきた。


 女神チャウを讃えるドワーフの村の住人達だ。

 魔女回路は現実に意識を合わせる。


「ドワーフさん達、喜んでいるようですがそれ程までにいいことだったのですか?」


 答えたのは一だ。


「はい、それはもう!我が女神チャウさまは4級神になられた。これでこの村も大きく発展します、領土が増えたのです!それと女神チャウさまの権限も!」


「4級神?階級があるのですね?」


「はい、10級から1級まで。1級の上は3つありますが同クラス同等なのです。希級、波級、鈴級この3つです」


「そしてそのクラス昇格には女神同士のバトルがあると?」


「はい、実際戦うのは契約した戦士ですが、戦い方がちょっと変わっています」


「《〔ほう?どんな?〕》」


「あ、今から始まりますよ!御覧あれ!」


「《〔!〕》」


 前に出たのは村長カラビンと若いドワーフの二人。

 周囲は100名以上のドワーフが酒を呑み、肉を食い大騒ぎである!


「「では我ら二人が、女神チャウを楽しませまする」」


 おおおおおおおおおおっ!周囲の者達が叫び、大地を足で踏みならす!


「始めよ!我を楽しませよ!祭りじゃ!(まつ)りじゃ!(まつ)りじゃ!」


 二人は、二手に別れ対峙した。


「父上!私が勝ったら、村長の座、貰い受けるっ!」


「小賢しいっ!勝ったら?その言葉自体、負けではないか!」


 いつの間にか村長カラビンの後ろに列ぶ屈強なドワーフ達。

 20名はいるだろうか。

 若者の後ろにも、獰猛そうなドワーフが10名程列んでいる。


 女神が采配を始めた。


「フィールドは岩場がよいな、手持ちは10枚、CとC+。R以上は使用不可じゃ!ゲスト枠は3とする!始めいっ!」


 村長カラビンは静かに動いた。


「いつもの10名で勝負する、陣形は前列2後列3、前列は戦士2、後列は中央が盾、右がアーチャー、左がウイッチ、行くぞっ!」


 一方の若者は騒々しく動き出す!


「お前ら行くぞっ!年寄り共を追い出し、新しい街を作る!陣形は打ち合わせ通り、前列3、後列2、前列は盾2、戦士1、後列はウイッチとヒーラーだ!」


「「バトルッ・ゴッデス!」」


 各戦士達は、ある者は砕け散り、ある者は燃え上がり、ある者は風に斬られ、次々に形を変え、光りの球に身を変えた。


《な、何あれ!?》


 驚き固まるノーマルモード・ユウバ。

 光りの球は、村長カラビンと若者の周囲を回り出し、それぞれ10枚のカードになった。

 呆然とするユウバを見て、一がニンマリと笑う。


「あれは、力のカードです、あの力のカードを使い勝敗を決します」


 今回はここまでです。

 次回こそバトルの説明を!

次回投稿は未定です。


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