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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第一章 四月世界

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第40話 聖女無残     

こんばんは。

投稿です。


「い、一の君……このことは初耳です!」


 呆然とするエリ・ナリ隊長。

 私が知って、いいことか?なという支配!これが権力者の考え!?

 いや、知ったとしてもどうしようもないが。

 この方は、何と言う情報を私に流すのだ!迷惑なだけだ!


 帝国の民は、それでいいのか!?疑問にすら思わない!?


「まぁこのことは一部の者しか知らん」


「そ、そのようなことを、私如きに知らせていいのですか!?」


「さぁ?」


(ゴンザ、このじいちゃん、おもしれーな)


(しかし、パーフェクトではありませんな)


「さぁ、とは?帝国の民は、それでいいのですか!?」


「良いと思うか?みろ!この勇者の苦悩を!」


 一部半透明の窓?から中の様子が微かに見える。


 ……目が合った。


 エリ・ナリ隊長は思う。

 これでは勇者とは言えないのでは?

 魔王は討伐したが、それも本人の意思か?


 エリ・ナリの内に、疑問が次々と湧き上がる。


 分かっているのは、目の前の勇者が死を求めているということだけだ。


「ワシは以前、帝国に招待されたことがある、まだ、廃棄物漁りをしていたころじゃ」


「招待!?危険では!」


 エリ・ナリ隊長とお喋りしながら、一の君は医療ポッドを操作し始めた。


「国境側の出城じゃ。その時ワシは身分を隠し、ジャンク屋として各国の産業廃棄物を調査しておった。どうじゃ?勇者よ、少しは楽になったか?」


 狭苦しいポッドに押し込められた、勇者が答える。


「楽?楽しみ?気持ちが晴れたことなど、今までないよ」


(……だってさ。どう思う?ゴンザ?)


(呪符の力は抑えられたようですが、一時的でしょうな)


「ジャンク屋?」


「ワシはこの通り図体がでかい、力持ちだし国境付近で有名になった。そこでレッド・ブーツ帝国の者がワシを間者にしようと出城に招き入れたのじゃ」


「……お金ですか?それとも?」


「待っていたのは金と食い物、珍しい酒、そしてスケスケのマント一枚の先々代聖女さまじゃった」


「!?……ハニトラ!?」


 今までのことを高速で考えるエリ・ナリ。

 おそらく聖女は罠だ。いや絶対罠だ!

 それも聖女さまの意思に関係なく!


(ん?)


(どうされましたか?若?)


(雨か?)


(晴天ですぞ?)


 白黒ネコが見上げると、唇を噛みしめたエリ・ナリが泣いていた。

 頬を伝い、その顎の先端からポツリ、とまた一滴涙が落ちてくる。


「ナァーン」


(ど、どうしたのだ!?)


 小刻みに震え、腕に自然と力が入る!


「ナァーン」


 白黒ネコの目がまんまるになる。


「……女は……モノではありませぬ……」


「異様な出城だった、魔窟じゃな……そこで聖女がどのような扱いを受けていたか、想像も出来ん……いや、考えたくない……」


「……」


 静かに一の君を睨むエリ・ナリ隊長。


「そう睨むな、不敬であるぞ」


「!」


「ワシはその日のうちに出城を落とした」


「!」


「雷神王に拳を教えたはワシぞ、出城の一つ、軽いモノよ。しかし聖女さまは帝国の者達に連れ去られ、それっきりだ」


「なぜその話しを?」


「その日から、帝国に疑問を持ち始めた。帝国の戦士は勇敢で政策は大胆、失敗を恐れず国民一丸となっている……ナゼだ?それに聖女さまの行動、ジャンク屋のワシに聖女をあてがうか?ワシの正体がバレていたか?調べ続け今に至る、辿り着いた結果は呪符だ」


 白黒ネコはそっと腕を伸ばし、顎の先端の涙を突く。


 ちょいちょい。


「えっ!?」


 驚くエリ・ナリ隊長。


(お前の涙、キラキラして綺麗だな。だが、悲しい涙は見たくない)


今回はここまでです。

では明日の朝まで少々お待ちを。

次回投稿は明日の朝を予定しております。


VIKASHさま、高評価、感想、ブックマーク、ありがとうございます。

大変励みになります。

これからも、ほどほどに頑張ります!

いやぁ、さすがにバイトしながら全力は無理がありまして……。

ん?ここは全力で頑張ります!だったかしら?

あ、でも手抜きはしませんよ!物語を作っているときは時間が経つのも忘れるくらいです!

読者諸氏、今後ともよろしくお願い致します!



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― 新着の感想 ―
こちらこそありがとうございます。 私も全力で頑張ります!! お互い頑張りましょうね!
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