第134話 グミとタジィの会話、厨房にて
おはようございます。
投稿です。
(ミケ、ユンはいない、薬草やらガ・ロウの件で上位と会議中だ)
「シャアアア!」
人型なのに、ネコの威嚇が発動する雷蛇。
この家族に対する仕打ちが、気に入らない!
誰に威嚇するでもなく、怒り心頭のようである。
「ベビィ、落ち着け」
「グルルルッ、怪我をしたら手当!病気なら治療だろう!なんで街に入れない?酷いではないか!」
「それがこの五月世界なんだろう」
家に着くと、大きなテーブルに色々な果物や焼き菓子が並べられている。
「お茶ではないのか?」
「お茶ですよ」
そう言って手に持ったカップを静かに置くタジィ。
……タジィ……
家の中から母親の声が聞こえてくる。
「なんだろう?肉かな?背の君、暫し待たれよ」
遠方よりコジリンの笑い声が聞こえてくる。
なんだかとても楽しそうである。
「お父さん、僕もコジリンさんと遊びたい!」
「しかし」
「大丈夫!みんないるし、僕の耳や鼻は凄いんだから!」
「では私が」
そう言って席を外すカラビン村長。
立ち去るシュウジを見てジョアンが呟く。
「……私とグミが……巡り会ったばかりに……」
「なんだ?ジョアン、子供を作ったこと、後悔しているのか?」
カップを手に取り、香りを楽しんでいるユウバ。
その目が鋭くジョアンを捉える。
「いえ、子供達がいれば生きる励みになります……しかし不憫で……」
「親であろう、悔やんでいるのか?不憫とは?お前がそんな気持ちでどうする!」
そこに話し声が聞こえてくる。
普通では決して聞こえてこない声。
だが雷蛇はその魔力で捉え、マシンダガン・ユウバは機械的に捉えた。
「いい、青年じゃないか、タジィ」
「でしょう?母さん、彼、強くて優しいんだ。倒した後、ちゃんと回復の方法教えてくれるし」
「背の君と呼んでいたな」
「……そ、それは……」
「もう子作りはしたのかい?」
ブハッ!とお茶を吹き出す雷蛇とユウバ。
「おや?お口に合いませんでしたか?獣人族のお茶ですが?」
(お、おいベビィ!?)
(誤解だ!俺は何もしていないっ!)
《あ、どこかで聞いたことのあるセリフ……》
四月世界で散々フラれまくったユウバ。
そう、男ってヤツは誰でも同じセリフを吐き出す。
(か、かあちゃん!?そ、そんな目で見るなよっ!ホント何もしていないよっ!)
「か、母さんっ!誤解を招くようなこと、言わないで!彼は誠実な立派な戦士よっ!」
「そうかい?速いとこ子種を搾り取るんだね、もたもたしていると、他のメスに取られちまうよ!」
「もうっ!そんな言い方やめてっ!」
「そんなに立派な戦士なら、産まれてくる子も高い能力だろう、そうなると私らを笑った奴等に、笑い返しが出来るってもんさ!」
「やめて!子供をそんなことに利用しないで!背の君は私が勝手に呼んでいるだけ!」
「タジィ、お前は魔力が少し低いだけだ、お前だけなら街に住める……もう、ここから……」
「いやよ!街には住まない!弟や妹もいるし、ここが私の家よ!」
「フン、お前だけでも幸せになってほしいんだよ」
「幸せ?家族と離れて?私だけ?それって意味あるの?」
「……ほれ、肉が焼けたよ……一服、盛るかい?」
「だーかーらーっ!恐ろしいこと言わないで!そんなことしたら嫌われるでしょう!」
「それもそうだな」
「ホントに!それに彼らは異界の戦士、一服盛ったってすぐに分かるわよ!」
「それもそうだな、ん?以外と私らの会話も聞いているかも?」
「……まさかぁ……」
今回はここまでです。
次回サブタイトル、投稿時間、未定です。
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