第129話 ワルキュレー
おはようございます。
今回はこの時間になりました。
あと、サブタイトルちょっと変わりました。
「ガ・ロウ!やめろ!お前では勝てない!」
「黙れタジィ!この裏切り者め!身も心も奪われおって!」
「……ん?」
ガ・ロウの言葉に反応する雷蛇。
裏切り者は分かるが、身も心もとは?
「まて、俺は何もしていないぞ?いや、未遂というべきか?ちゃんと謝ったぞ?身も心も?」
「電くん……知らないの?」
あ、なんか踏んでいるんだ、雷蛇は確信した。
「お臍はお母さんと繋がっていた神聖な場所よ、そこはとても大事な所で、触ってはいけないの」
「……触ってない……けど……」
そう、雷蛇の指先は、お臍の上で止まっている。
「お臍は身体の中心で、特に獣人族はパートナー以外触らせないの」
「……パートナー?」
「奥さんや旦那さん、恋人よ」
「は?」
慌ててタジィを見る雷蛇。
タジィは真っ赤な顔で横を向く+無言。
その容姿はまず裸足である。
狼バージョンでも適合するように、伸縮性のある薄い皮の鎧?を着用している。
どうも魔力を帯びている魔獣の革のようだ。
(魔力で装備ができない?)
このタジィさんはどうも魔力が低いようだ。
セミロングの黒髪、無数の傷がある身体。
厚い唇から覗く犬歯と、金色の勝気そうな眼。
そして尖った耳。
特に目を引くのは、バキバキに割れた腹筋である。
「……をいっ!だったら、セパレーツの革鎧なんかダメだろ!お臍みせちゃいけないだろ!?」
「我が背の君、人前でそのような……我は恥ずかしい……今よりお前以外は見せないし、触らせない」
「触ってないって!コジねぇ!」
「……なに?雷くん?」
(うう、コジねぇ声と眼が冷たい)
「背の君ってなに?」
そこに襲いかかる巨大な狼!
ガ・ロウだ!
雷蛇は仮面を解き、ネコ・バージョンに変態する!
「!」×79。
ガ・ロウ以外、その場にいた獣人族の眼が雷蛇ネコに釘付けになる!
……え?……
……なに、あの白黒?……
……ヌ……
……ヌッコだっああああああああああああ!……
……ま、まさかっ!?……
……ガ・ロウ!やめろ!絶滅種だぞ!……
ガ・ロウは我を忘れ、憎悪まみれになっていた。
一族の前での失態、醜態。
無様に何度も転がされ、屈辱塗れである!
凄まじい殺気とともに、白黒ネコに襲いかかる!
あるのは殺意だけだ。
雷蛇はその様子を冷静に見ていた。
(さて、これは殺意ある攻撃だ、どう動く?五月世界の女神達よ)
そしてその雷蛇とガ・ロウを観察している魔女回路。
(来た!)
白黒ネコは魔力の一部を開放する!
それは、時が止まったように見えた。
白黒ネコは確実にその気配を感じ取る。
何者だ?
凄い速さで動いているけど?
ナノセコンド?
ナノセコンドってなんだ?ああ、これは雷帝の知識だ。
まだ上手く融合していないのかな。
魔力でその動きを追う。
!?
天使か!?
いや、似ているけど違う!
翼のある女神?剣を持っている?
その剣を深々とガ・ロウに突き刺す!
あ、この攻撃知っているぞ!
アストラルボディへの攻撃だ!
ここでこの翼のある女神と眼が合う白黒ネコ。
「私の存在に気が付くのか?」
こくこく。
「お姉さん、この世界、本気バトルはNGでは?」
「そうだ……だから私が来た。ああ、この剣か、この剣は半減の剣だ」
「半減?」
「お前を本気で傷つけようとしたから、私が来た、いや呼ばれたが正解か。この剣はステータス全てを半減する、ペナルティの剣だ」
「俺はマシンダガン・ユウバの……」
「子供、雷蛇、だろ?」
「!」
「私は、裁断の戦女神、ワルキュレーのアン・アーオン」
今回はここまでです。
次回投稿は未定です。
出来れば明日の朝、定時に投稿したいです。
毎回ご愛読ありがとうございます。
外は雪。
寒いです。




