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赤い目の少年冒険譚  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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204/208

第129話 ワルキュレー     

おはようございます。

今回はこの時間になりました。

あと、サブタイトルちょっと変わりました。


「ガ・ロウ!やめろ!お前では勝てない!」


「黙れタジィ!この裏切り者め!身も心も奪われおって!」


「……ん?」


 ガ・ロウの言葉に反応する雷蛇。

 裏切り者は分かるが、身も心もとは?


「まて、俺は何もしていないぞ?いや、未遂というべきか?ちゃんと謝ったぞ?身も心も?」


「電くん……知らないの?」


 あ、なんか踏んでいるんだ、雷蛇は確信した。


「お(へそ)はお母さんと繋がっていた神聖な場所よ、そこはとても大事な所で、触ってはいけないの」


「……触ってない……けど……」


 そう、雷蛇の指先は、お臍の上で止まっている。


「お臍は身体の中心で、特に獣人族はパートナー以外触らせないの」


「……パートナー?」


「奥さんや旦那さん、恋人よ」


「は?」


 慌ててタジィを見る雷蛇。

 タジィは真っ赤な顔で横を向く+無言。


 その容姿はまず裸足である。

 狼バージョンでも適合するように、伸縮性のある薄い皮の鎧?を着用している。

 どうも魔力を帯びている魔獣の革のようだ。

(魔力で装備ができない?)

 このタジィさんはどうも魔力が低いようだ。

 セミロングの黒髪、無数の傷がある身体。

 厚い唇から覗く犬歯と、金色の勝気そうな眼。

 そして尖った耳。

 特に目を引くのは、バキバキに割れた腹筋である。


「……をいっ!だったら、セパレーツの革鎧なんかダメだろ!お臍みせちゃいけないだろ!?」


「我が背の君、人前でそのような……我は恥ずかしい……今よりお前以外は見せないし、触らせない」


「触ってないって!コジねぇ!」


「……なに?雷くん?」


(うう、コジねぇ声と眼が冷たい)


「背の君ってなに?」


 そこに襲いかかる巨大な狼!

 ガ・ロウだ!

 雷蛇は仮面を解き、ネコ・バージョンに変態する!


「!」×79。


 ガ・ロウ以外、その場にいた獣人族の眼が雷蛇ネコに釘付けになる!


 ……え?……

 ……なに、あの白黒?……

 ……ヌ……

 ……ヌッコだっああああああああああああ!……

 ……ま、まさかっ!?……

 ……ガ・ロウ!やめろ!絶滅種だぞ!……


 ガ・ロウは我を忘れ、憎悪まみれになっていた。

 一族の前での失態、醜態。

 無様に何度も転がされ、屈辱塗れである!


 凄まじい殺気とともに、白黒ネコに襲いかかる!

 あるのは殺意だけだ。


 雷蛇はその様子を冷静に見ていた。


(さて、これは殺意ある攻撃だ、どう動く?五月世界の女神達よ)


 そしてその雷蛇とガ・ロウを観察している魔女回路。


 (来た!)


 白黒ネコは魔力の一部を開放する!


 それは、時が止まったように見えた。

 白黒ネコは確実にその気配を感じ取る。


 何者だ?


 凄い速さで動いているけど?


 ナノセコンド?

 ナノセコンドってなんだ?ああ、これは雷帝の知識だ。

 まだ上手く融合していないのかな。


 魔力でその動きを追う。


 !?


 天使か!?

 いや、似ているけど違う!


 翼のある女神?剣を持っている?


 その剣を深々とガ・ロウに突き刺す!

 あ、この攻撃知っているぞ!

 アストラルボディへの攻撃だ!


 ここでこの翼のある女神と眼が合う白黒ネコ。


「私の存在に気が付くのか?」


 こくこく。


「お姉さん、この世界、本気バトルはNGでは?」


「そうだ……だから私が来た。ああ、この剣か、この剣は半減の剣だ」


「半減?」


「お前を本気で傷つけようとしたから、私が来た、いや呼ばれたが正解か。この剣はステータス全てを半減する、ペナルティの剣だ」


「俺はマシンダガン・ユウバの……」


「子供、雷蛇、だろ?」


「!」


「私は、裁断の戦女神、ワルキュレーのアン・アーオン」


 今回はここまでです。

次回投稿は未定です。

出来れば明日の朝、定時に投稿したいです。

毎回ご愛読ありがとうございます。

外は雪。

寒いです。

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