第35話 技術提供
おはようございます。
投稿です。
ちょっと遅れました。
あと、コジリンは登場しますが、本格的なお話しは次話からになりました。
客間を出ると、そこにはドワーフ達が待っていた。
(かあちゃん、人気者だね……全部で12?重騎士さんはどこだろう?)
先頭は村長である。
いや、C重騎士のコジリンとやらに会いたいのだが、などと思っているバトルモード・ユウバ。
「もう、旅立たれますか?」
「ああ、世話になった寝るところ、朝ご飯まで……ん?」
「お持ち下さい、女神グネさまの地は極寒、お連れのヌッコの防寒袋です。それと保存食を少々」
《これはぁ、めんどいっ!こっそり抜け出した方がよかったかしらぁ?》
(それはダメだ、礼儀を粗末にしてはいけない。面倒くても、ありがとう感謝、ごめんなさい謝罪、はどの世界でも基本だ……と思う)
《いやいやいや、パンクザスチームではありがとうと言って足下に穴を掘り、ごめんなさいと言って後ろから撃つ、基本は自己中よ》
ドワーフ達が口々に称賛の言葉を述べるが、一つも耳に入らない。
(殺伐とした世界だったな)
《そう、その世界で私は四天王まで昇った》
(……何が言いたい?)
《別にぃ》
「ん?村長、息子はどうした?」
「ふっ、あいつは自室で反省でもしているのでしょう、出てきません」
「……そうか……技術的な話しだがいいか?質問もしたい」
「なんなりと」
ここでぴたり、と騒がしかったドワーフ達が固まる。
技術と聞いて、一言も聞き漏らすまい、と集中し始めたのだ。
「あの紙のゴーレムと金属のゴーレムは、チェーンと歯車で動いていたな」
「はい、その通りです」
《この世界、歯車やギヤはあるのねぇ》
大地に何やら描き始めるバトルモード・ユウバ。
「これがギヤだ」
フンフン、大地を覗き込むゴーレム達。
「いいか、これを金属で包み込みパイプを取り付ける。包みとパイプの中はオイルだ、分かるか?」
そこにいたドワーフ全員がコクコクと首を振る。
「ギヤが回ると、オイルが循環する」
ここまで話すと、ドワーフ達が騒ぎ始めた。
……ギヤが回ると、オイルがパイプに押し出される?……
……オイルの圧力が高ければ、スゴい力が出せるのでは?……
……これはギヤ比を変えれば、動きが滑らかになるぞ!……
《さすがはドワーフ集団ですぅ!油圧をもう理解したです!》
「これが油圧式だ、そしてこのオイルを空気に変えると、どうなる?」
質問をしてみる。
……密封が重要だが、同じように動くだろう……
……力は油圧の方が上だな、だが空気の方が作りやすいのでは……
……小型の場合は、この空気式でもいいかもしれない……
……まて、空気は湿度、水が伴う、材料は簡単に手に入るが、管理が難しくないか?……
……オイルも劣化するぞ……
「これを空気圧式とかエアー式とかいう、バトル参加や1泊の礼だ、ではまた何処かで会おう」
……おおおおっ!この技術はありがたい!……
……異界の技術は凄いな、ユウバさまのボディの仕上がりも素晴らしいし!……
なにやら、よからぬ視線を感じるユウバ。
《技術者としては、分解してみたいでしょうねぇ》
「行かれるか」
名残惜しそうな村長カラビン。
「次会うときは、また素晴らしい仕上がりのゴーレムを見せてくれ!」
そう言って歩き出すユウバ。
ドワーフ達は新しい技術の熱中し、ユウバに感謝の言葉を贈った。
……ユウバさまには、まだ留まって、いろんなこと教えてもらいたいのう……
……いや、まずはこの油圧式の製作、試験じゃ!……
「そうだな、女神チャウの祠とやらには、行けるのか?私は部外者だが?お礼が言いたいのだが?」
さりげなく聞いてみる魔女回路。
〔祠とやらは、神聖な場所と見た。簡単にいけるかのぅ〕
「それは、私が案内致しますわ!」
歩き出したユウバの眼に留る、少女ドワーフ。
大きな兜を頭に乗せたドワーフである。
黒縁の眼鏡にそばかす、そして三つ編み。
身長は153㎝、体重は……身長に比べてやや重いように見える。
印象的なのはその緑色の綺麗な瞳だ。
「お姉さま、お供します!」
「!?」
《えっ!?この声!》
「村長の許可は貰いました!女神チャウさまの祠、女神グネさまの北の大地、このショジ・コジリンがご案内しますっ!」
頬を染め高揚し、笑顔のドワーフが宣言した。
今回はここまでです。
次回投稿は明日の朝を予定しています。
第36話 コジリンと一緒に 半分くらい出来ています。
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