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赤い目の少年冒険譚 (2025.05)  作者: MAYAKO
第二章 五月世界

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第35話 技術提供     

おはようございます。

投稿です。

ちょっと遅れました。

あと、コジリンは登場しますが、本格的なお話しは次話からになりました。



 客間を出ると、そこにはドワーフ達が待っていた。


(かあちゃん、人気者だね……全部で12?重騎士さんはどこだろう?)


 先頭は村長である。

 いや、C重騎士のコジリンとやらに会いたいのだが、などと思っているバトルモード・ユウバ。


「もう、旅立たれますか?」


「ああ、世話になった寝るところ、朝ご飯まで……ん?」


「お持ち下さい、女神グネさまの地は極寒、お連れのヌッコの防寒袋です。それと保存食を少々」


《これはぁ、めんどいっ!こっそり抜け出した方がよかったかしらぁ?》


(それはダメだ、礼儀を粗末にしてはいけない。面倒くても、ありがとう感謝、ごめんなさい謝罪、はどの世界でも基本だ……と思う)


《いやいやいや、パンクザスチームではありがとうと言って足下に穴を掘り、ごめんなさいと言って後ろから撃つ、基本は自己中よ》


 ドワーフ達が口々に称賛の言葉を述べるが、一つも耳に入らない。


(殺伐とした世界だったな)


《そう、その世界で私は四天王まで昇った》


(……何が言いたい?)


《別にぃ》


「ん?村長、息子はどうした?」


「ふっ、あいつは自室で反省でもしているのでしょう、出てきません」


「……そうか……技術的な話しだがいいか?質問もしたい」


「なんなりと」


 ここでぴたり、と騒がしかったドワーフ達が固まる。

 技術と聞いて、一言も聞き漏らすまい、と集中し始めたのだ。


「あの紙のゴーレムと金属のゴーレムは、チェーンと歯車で動いていたな」


「はい、その通りです」


《この世界、歯車やギヤはあるのねぇ》


 大地に何やら描き始めるバトルモード・ユウバ。


「これがギヤだ」


 フンフン、大地を覗き込むゴーレム達。


「いいか、これを金属で包み込みパイプを取り付ける。包みとパイプの中はオイルだ、分かるか?」


 そこにいたドワーフ全員がコクコクと首を振る。


「ギヤが回ると、オイルが循環する」


 ここまで話すと、ドワーフ達が騒ぎ始めた。


 ……ギヤが回ると、オイルがパイプに押し出される?……

 ……オイルの圧力が高ければ、スゴい力が出せるのでは?……

 ……これはギヤ比を変えれば、動きが滑らかになるぞ!……


《さすがはドワーフ集団ですぅ!油圧をもう理解したです!》


「これが油圧式だ、そしてこのオイルを空気に変えると、どうなる?」


 質問をしてみる。


 ……密封が重要だが、同じように動くだろう……

 ……力は油圧の方が上だな、だが空気の方が作りやすいのでは……

 ……小型の場合は、この空気式でもいいかもしれない……

 ……まて、空気は湿度、水が伴う、材料は簡単に手に入るが、管理が難しくないか?……

 ……オイルも劣化するぞ……


「これを空気圧式とかエアー式とかいう、バトル参加や1泊の礼だ、ではまた何処かで会おう」


 ……おおおおっ!この技術はありがたい!……

 ……異界の技術は凄いな、ユウバさまのボディの仕上がりも素晴らしいし!……


 なにやら、よからぬ視線を感じるユウバ。


《技術者としては、分解してみたいでしょうねぇ》


「行かれるか」


 名残惜しそうな村長カラビン。


「次会うときは、また素晴らしい仕上がりのゴーレムを見せてくれ!」


 そう言って歩き出すユウバ。

 ドワーフ達は新しい技術の熱中し、ユウバに感謝の言葉を贈った。


 ……ユウバさまには、まだ留まって、いろんなこと教えてもらいたいのう……

 ……いや、まずはこの油圧式の製作、試験じゃ!……


「そうだな、女神チャウの祠とやらには、行けるのか?私は部外者だが?お礼が言いたいのだが?」


 さりげなく聞いてみる魔女回路。


〔祠とやらは、神聖な場所と見た。簡単にいけるかのぅ〕


「それは、私が案内致しますわ!」


 歩き出したユウバの眼に留る、少女ドワーフ。

 大きな兜を頭に乗せたドワーフである。


 黒縁の眼鏡にそばかす、そして三つ編み。

 身長は153㎝、体重は……身長に比べてやや重いように見える。

 印象的なのはその緑色の綺麗な瞳だ。


「お姉さま、お供します!」


「!?」


《えっ!?この声!》


「村長の許可は貰いました!女神チャウさまの祠、女神グネさまの北の大地、このショジ・コジリンがご案内しますっ!」


 頬を染め高揚し、笑顔のドワーフが宣言した。


 挿絵(By みてみん)


 今回はここまでです。

次回投稿は明日の朝を予定しています。

第36話 コジリンと一緒に 半分くらい出来ています。


それからブックマーク登録、ありがとうございます。

とても嬉しく、励みになります。

毎回ご愛読ありがとうございます!


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― 新着の感想 ―
いよいよコジリンの登場ですね! どんな挙動をするのか楽しみです!
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