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プロローグ・8 「過去その5」

◆プロローグ・8

「過去その5」


(ウフフ、あいつのツノ、

折っちゃったヨぉぉ!)


魔神ベルカが嬉しそうに笑う。


(おい、オレは全力ダセテないぞ!!)


魔神バルデスが不満を口にした。


その間にルワラは

頭の中を整理する。


次の攻撃は全力で回避、

そして・・・


(さて、四肢をモギトッテ

やろうかしらねぇ?)


ベルカが延ばした右腕に

強大な魔力が溜まっていく。


前では獣の魔神が

身をかがめて大地を蹴った!


それと当時にルワラも前に走る。


(ナニィ!前へデるだと!?)


ふたりの魔神はギョッとして

集中しきれない。


ルワラは跳躍したばかりの

獣魔神バルデスの下を走り抜ける。


バシュッ!!!


緑の女魔神が放った魔法は

ポーションで半分透明と化した

ルワラの残像を貫いた。


今だ!


すれ違いざまに魔女は

スパイダーウェブの呪文を暗唱。


(無数のクモの糸よ、

魔神たちの足元に絡みつけ!)


魔力の糸が放たれる。

それは拡散して魔神たちのいる

地面にパッと広がった。


獣の魔神が大きく咆吼する。


ガァアアアアアアアアッ!!


(コザカシイわ!小娘ェ!!!)


ふたりの魔神は

絡みついた魔力の糸を

振りほどきながら

ルワラの方を向く。


あのバケモノたちと消耗戦になれば

敗れるのは明白だ。


いま、やるしかない。


瞬間、心の中に亡くした

我が子を思い浮かべる。


(ラキ、わたしに勇気を!!)


それを空中から見ていた

闇の一族が叫ぶ。


(アイツ、なにかヤバイぞ!!)


ふたりの魔神もそれを感じた。


ルワラの魔力が

どんどん高まっていくのだ。


同時に背中の傷が裂けて

血が噴き出す。


顔が頭部からの出血で真っ赤に染まる。


(太古の神サイよ!我が声に応えよ!!)


声を受けて、胸のペンダントが

空中に浮かび、粉々に砕け散った。


大気が震え出す。


振動が共鳴し、爆発的に広がり、

見渡す限りの空が渦を巻きだした。


大魔術の兆候メイルシュトローム!


(サイだと!!)


(古き月ノ神の名だよ!!)


ふたりの魔神は叫びながら

必死の攻撃を放つ。


(大獣砲空裂斬ッ!!)


(破壊魔法・千乱針!!)


空間を切り裂く斬撃と

無数の毒針とが大魔女に向かって奔る。


ルワラは意識が無いまま

呪文の詠唱を続けていた。


(人の魂は人の地に、

魔族の魂は魔族の地に

その理をもって繋ぎとめよ!)


(サイライ・ナドラ・ベイラーム!!)


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