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プロローグ・2「秘密の部屋」

◆プロローグ・2

「秘密の部屋」


小さな城の端にある

塔の部分から

らせん階段を降りてゆく。


石肌のひんやりした感触が

靴底から伝わる。


こつん、こつん。


1段ずつ降りる度に

湿気と冷たい空気があたりを満たす。


こつん、こつん、こつっ。


目の前の父が止まった。


普段は鍵のかかっている

特殊な金属製の扉がそこにある。


がちゃり、と

鍵の外れる音がした。


「この部屋に入るのは久しぶりだな」


父がつぶやく。


「かあさんとも話をしてな」

「ここに連れてくることにしたのだ」


ソルンはこくりとツバを飲みこむ。


「さあ、伝承の間に入るぞ」


ギィィィィ


部屋の中に入るなり

壁がサワサワ光り始める。


空気の流れを感じて

発光石が反応したのだ。


薄暗く照らされた部屋は

装飾だらけの石壁に囲まれている。

ヒト10人ぐらいは

入れる大きさだろうか。


「ここは我が一族、秘伝の場所」


穏やかで力強い父の声。


「いまから、おまえは

己の運命を知らねばならぬ」


そう言いながら光魔族の

貴族である父エリオスは

奥にある石像に向きあった。


2本の細い角を頭からはやした

美しい魔族の女性の像に。


「ノル・タリス・ミレ・リント」


父がキレイな発音で

不思議な言葉を発すると

美しい女性の像の

ふたつの目が青く光った。


カタカタカタ・・・像が震える。


いつの間にか石像の手には

金属製の杯が出現していた。


「さあソルン、我が娘よ」


「源祖ルワラの杯を受け取りなさい」

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