71/425
革命に染まる夜
赤々と紺碧の宙に混じり紫雲の夜空を見上げる。
今夜は騒がしい。
景色の輪郭がぼやけ、物々の端から、ぼやぼやとしたモノがにじみ出る。
まっくろくろすけ?
幻想的で不思議な光景。
正も負も無く、嫌な感じもしない。
頑なになった心が席に自分を座らせた。
でもお婆さんと目が合ったら笑顔が戻った。
席を譲り、立ち去る。
「軽やかでしなやかで、この世界のどこにも囚われないで、どこにでも行けそうで」
先日見た漫画の一節を想い出す。
執着を捨てた心境のほんの端を知る。
情緒不安定で涙が滲む。
何年か振りにカラオケに誘われて。
なんか、あったっけと聴いてると、ぼっちちゃんあったなぁと。
いやー、こんなん歌えるかな!?
と、聴いてるとギターソロの方を聴き入る。
いかに、手段として聴いていたかを自覚する。
でも歌がなかったら、この状況は維持出来てなかった。
こう、心境にあったの歌ってみよう。
楽しみだ。




