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奪衣婆が気をせがむ
気を取りたいだけの蚊
止まりかけの独楽
落ちかけた蝉
三途の川の渡し賃もない
せめてこの衣をと奪衣婆に渡そう
いやまぁ自分の懐に余裕あれば駄賃のひとつもやるけども、ない袖は振れないよ
悪人には見えないけども、悪無しで生きれる娑婆じゃないしな。
その重荷は今背負ったらシンでしまう
駄目だよ、帰んな
ひとり帰ったら空気が澄んだ
1人で歩く老人に勇気を貰い
行こうとする老人に手を合わせる
どちらも同じ
だからグランドソードがかかる
いつも優しくありたい
難しい所業の次第
人であるのは難しくなる時代
時代遅れともなる
だから懐かしむ
せめて懐かしく想おう




