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蝉の声と勾玉といつかの影
雨が降る夜
雨足が強くなりザッ!と降りそうな時
男が喋ろうとした
呪いか祝いかの言葉は
声の気先
塞がれた
代わりに
蝉の死骸の声がした
どんな声つーか音だよ…………羽音ではない、低い音でもない中音の一定の音で、非難の音
まだ生きていたかった?ような感じの………
最近、視えるよりは聴こえるのが率多いな。
この音、なにで再現出来るやろか?
試すのも一興か。
蝉の死骸の声です
つって再現出来ても、意味分からんな。
別の日。
瑠璃色の勾玉?のような玉が零れて足元に転がった
落とした少年が拾って帰っていく
これは現実。
綺麗な色の玉だった。
正気が戻る。
いつかの影だ。
目の前の影が死にたがっている
お前は俺の良心だったか…
すまん
よくわからないがそう理解した。




