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紫の月
あら焦ったね
そして此方にお鉢が回る
手にすれば縦横無尽の盃だ
いやいや
少し間をおいてスルーする
気楽なぼっち稼業に慣れたんだから取る訳ないじゃない
過度な責任は負いませんよ
責任者じゃあるまいに
勝手にやってください
付かず離れずやってみた
汗にまみれて地下から上がる
夜風に吹かれて寒さを憶えた
アコギで流しているお兄ちゃん
優しい良い音
しっとりとした雰囲気によく合っていて、しばし聴く
風景の一部になれた気がした
上を見上げると、紫色の月
稀にあるらしい
んで吉兆と
うつらうつらと悪夢にうなされる
突如夜更けに怪音
爆音と共に調子の外れた民謡
感謝する
お陰で夜中の妄念から逃れられた
怪音に助けられた
化けも人もナリで判断しちゃいかんってこった




