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紫陽花といつかの少年
図書館を出て、競馬で浮いたので、洋食を食べる。
この辺でもう一件、駅に近いとこも行ってみたい。
次に勝ったら行こう。
雨の中、傘を差して散歩する。
紫陽花の花が色とりどりに雨露に濡れて綺麗に映える。
紫に、青、黄色に、ピンク、白?もある。
視覚にも雨音にも癒されて、鬱でも躁でもない、しっとりとした何とも言えない気持ちになる。
本当に久しぶりに、虚ろな気持ちでも無く、それを誤魔化すように笑うから元気でも無く、満たされたような気分になった。
いいムードだ。
雨だけどもこんな光景なら、あの時のレイニーの黒い少年も、決して油断してはいけない相手のあの少年も、少しは穏やかになれるんじゃないかと思い出す。
雨降りなら、何処かで降られてるだろうから、この公園においで。
すこし祈祷と道筋をつけて、公園を後にした。




