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3度目の影
「よう。久しぶり。なんや、お前2回でタマ取るんちゃうけ?3回目やし、枕元でもないやんけ、ワレ」
地下鉄の駅で、右斜め後ろから来たので挨拶する。
周りには誰も居ないし、コイツ相手に繕う必要も無いので、しわがれた声で地を出す。
思えば、気を使わない相手って居なかったな。
いやー、これでも使ってたんやなと思い直してみた。
あまりに平常運転だったので、オリジナルがどっか行ってたのが、今出てきた。
柄悪っ!
ソイツは相変わらず黒くて、今回はなんかモヤモヤしていた。
そしてついてくる。
階段を、えっちらおっちら。
死神の影と、怪談でえっちらおっちら。
地上に上がると、夜空が晴れ渡っていた。
「綺麗なんもんやの。いっつも、ブルーか紫やけど、今日は真っ黒や」
なんか、モジモジしている影。
…………か、可愛い?
よく分からんが、少し散歩デートして家に帰った。(性別不詳)
家の前で、スゥッと消えた。
励まされた気がした。
…………お前、死神ちゃうんかい。
仕事せえや。
生憎、少し気が紛れてしまった。
死神の思うツボやんけ。




