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それは野良猫のように
ざんざぶりの雨。
雨音が屋根にアスファルトに落ちる音が心地好い。
昔の師が雨の日は寝れると言っていたが、最近の自分も不眠症なので分かるようになってしまった。
宵の口の青い景色を楽しみながら晩御飯を済ませて、
そういえば夕刊取ってなかったなと玄関を開ける。
門扉の少し離れたところに黒い影。
なんだか寂しそう。
(それじゃあ傘も差せねえな。まあ屋根下でよけりゃあ、雨宿りしていきなよ。敷居は跨がせないけど?)
今日は夕刊無かった。
勘違い、勘違い。
お陰でクロイのにも気がつけて良かった。
潜り込まれたらタチ悪いからね。
虹の爺さんにヨロシクして、玄関を任せる。
晩御飯も終わると、部屋を片した。
四隅に置いた磁石の一つが弱っていたので、また新しいの買っとかなきゃなあ………。
通りで磁力線弱くなって、入り込まれそうになるわけだ。
つるかめ、つるかめ。
通販のサイトでポチッといて、ゴロリと横になる。
虹爺のお礼に洋酒買わないと。
そちらもポチッとして、意識が落ちた。




